Song
ヒバリはまだセカイでひとりになりたいようです。ずっとそうです。これからもずっとヒバリはひとりになれるところをさがすのでしょうか。みつけたらそこに行ってしまうのでしょうか。
ボクは、みつからないほうがいいです。
だってボクはほんとうはしっていました。だれもいないセカイ。
ぎゅうぎゅうでつるつるの、シケンカンのなか。せまいからイキモノがいない。
あれがたぶんヒバリがいきたいセカイです。
あのなかはヒバリはいやだとおもいます。からだはうごかせないしウタもうまくなけません。でも、どうしてもあのセカイにいきたいなら。
いきたいなら、サワダをつれていってください。
ぎゅうぎゅうせまくても、サワダならちいさいです。それにぎゅうぎゅうだったらサワダは、きっとあのトクントクンをきけます。なけなくてもサワダはわかります。
だからさらさらでしっとりあたたかい、ヒバリとサワダのゆびのかさなったところ。
ヒバリ。サワダ。ツナヨシ。
そのままにしてください。
たぶんあれが、ボクのタマゴ、
あたたかくてここちよい、かえるところです。