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トモダチイジョウ・コイビトミマン

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第一期

1.雨宮 璃眞

お日様園――身寄りのない子供たちが集まる施設。
「なぁ風介。今日お前のクラスに転校生くんだろ?」
「ああ。そうらしいな。確か女だったな・・・また煩い奴が増えるのか。憂鬱だな・・・」
風介は小5の癖にブラックのコーヒーをすすりながら天を仰いだ。
「ああ。女って自分の事ばっか話すし、わがままだし。ついてねーなお前」
お日様園は一般の子供で言えば家であって学校はそれぞれ違う。晴矢と風介は歩いて30分の恵野小に通っていた。
自然が豊かなのが恵野小の顔だ。
車通りはほとんどなく、道はコンクリではなく砂利と土でできている。
いってらっしゃいと近所のおばあさんが笑顔で挨拶をしてくる。
都会じゃそうそうない近所付き合いだ。
「じゃあなーまた帰りー」
「ああ。今日は少し遅くなると思う」
恵野小は全校生徒250人はいない敷地面積は広いが小規模な学校であった。
5年生は1クラス20人の2クラスで晴矢が1組、風介が2組だった。
転入生が入ってくるということでクラスは騒然としていた。
「さっき俺転校生みたんだー」
「まじで?どうだった?」
「すっげー可愛かったぜ。背低いけど細くて白かったし。」
「転校生来たら席替えだよなぁ。牧野か転校生のとなりがいいんだけど」
「俺は転校生がいいな」
アホな男子どもは転校生の話で持ちきりだった。
『ガラガラ』
「遅くなってすみませんね。では静かにしてください、転入生の雨宮 真終さんです」
先生が手で合図をすると転入生が教室に入ってきた。
マリン系の水色のワンピースがよく映える白い肌に、ミルクティー色の少しウェーブした長い髪。翡翠色の大きな瞳は
人懐っこそうな美少女だった。
「雨宮 璃眞です。オーストラリアから引っ越してきました。リマって呼んでください。よろしくおねがいします」
とても聞き取りやすく透き通った声で自己紹介して頭を下げた。
『ゴンッ』
鈍い音がしてリマの額は赤くなっているようにも見えたが本人は笑顔を崩さなかった。頬が若干引きつっていてもろに教壇に
に額をぶつけたようだった。
席替えで、璃眞は風介のとなりになった。
近くで見ると余計可愛く見えた。
璃眞は一日の授業の様子からして文系はあまり得意ではないようだった。
国語と社会のときはうつらうつらしていたし、書道のときは筆を持ったまま寝ていた。
帰りの会の時にはランドセルの陰に隠れて寝息をたてて眠っていた。
今まで風介は女子は煩わしい存在だとしか思っていなくて、極力避けていた。
でも璃眞は他の女子とは違う何かを感じた。
先生の話も終盤に差し掛かったころ風介は無言で璃眞をゆすった。
「起きろ。帰りだぞ」
璃眞ははっと飛び起きてあたりを見回した。
そして帰りの会中だとわかると安心したようにまた寝ようとした。
「何寝ようとしてんだよ」
「んー?眠いからだしー」
「変な奴・・・どんだけ寝れば気が済むんだよ」
知らず知らずのうちに璃眞の存在は風介の中に住み着いていた。