二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

不破文庫 ~狼さんと兎さん~

INDEX|1ページ/1ページ|

 
☆ツイッターネタの内輪ノリ

☆仕事が早い友達二人wwwwwwwwwwww

☆ギャグ+千聖君通常運転(※つまり18禁ノリ)

☆セクハラは千聖君のデフォであり、
欲望むき出しは千聖君のデフォであり、
でもそれを「無意識」という魔法の一言を隠れ蓑にするのは千聖君のデフォであり、
「無意識」と言えば何でも許されると思っているところも千聖君のデフォであり、
千聖君が最低ってのはデフォです
(`・ω.・´)

☆「狼が兎を食べるのに理由は要らない」!!!!!!!!←この一言に尽きる



*********************************************************************





晴れてカップルとなった真奈美先生と千聖。
これは、そんな二人のお家デート中の一コマである。

その日、千聖はある一冊の本を手にしていた。

「千聖くん?それ何の本?」
「あぁ、これか……、これは」

千聖が真奈美に見せた装丁には、ただ一言、こう書かれてた。
―「不破文庫」

「ふわぶんこ?」

「あぁ、自宅の蔵で見つけた。お前にも見せてやろうと思ってな。」

薄っぺらい山吹色のその本には、焦げ茶色の文字ではっきりとそう書かれていた。
「○○文庫」と言われると、とあるルートをプレイした方は、容易にあの言葉を想像するだろう。

「なんか聞いたことあるなぁって思ったら、アレだね。」
「あぁ、方丈の……」
「「那智文庫」」と二人。

「ブラックな表現がてんこもりな……」と苦笑いで真奈美が答える。
すかさず「あんな趣味の悪い物語と一緒にするな。」と千聖。

「これも那智文庫みたいな内容なの?
たとえば、『人魚姫』ならぬ『魚人姫』とか?」

「いいや、これは『狼と兎さん』だ。」

聞いたことのないタイトルに、真奈美は、ぽかんとする。

「ちょ、ちょっと待って。そんな物語あったっけ?
少なくとも、那智文庫は『シンデレラ』が元ネタの『ツンデレラ』や、
『舌切雀』が元ネタの『着たきり雀』みたいに、
ある程度踏襲して、那智君のブラックなテイストを込めたパロディおとぎ話だったよね?
これって、そもそもおとぎ話なの???」

「おとぎ話だと言っているだろう。」
ムッとした千聖が答える。

「師の流儀を模倣し極めた後、他流を修得し、自らの境地を開拓する、まさに『守破離』の『離』だと言っても過言では……」

「(素流)……で、どんな話なんだろう。」

国語教師である真奈美は、知らないストーリーに興味深々であった。

「チッ、仕方ない。お前が気になるようなら今から読んでやる。
ここに座れ。」

自らの隣をとんとんと叩き、真奈美をそこに座るように促す。

「いいか、始めるぞ。
……『狼と兎さん』」

千聖のがタイトルを読み上げ、物語の幕が開く。
真奈美はこれから始まる話に、幼い頃、親から絵本を読んでもらったときと同じ、ワクワクした気持ちを感じていた。





と、いうのは一瞬のことで。






*********************************************************************





「―むかしむかし、ある森に、チサトという名前の狼さんがいました。」

「ちょっ!!おかしい!!
もうこの時点でおかしい!!
なんで狼の名前がチサト!?」

千聖は続ける。

「―チサト狼は、川に釣りにいくところでした。
そんな中、チサトは一匹の兎さんに出会いました。
兎は自分の名前を、マナミと言いました。
マナミ兎は、補習から逃げ出したアホな猿・大食漢のリス・キザなキツネを探しているところでした。」

「あぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ、
もうこの時点で千聖君の口から聞ーきーたーくーなーーーーい!!!」

「―『チサト狼さん、私も一緒に連れてってほしいわ』(裏声)」

「すーーとーーっぷーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

「チッ……やかましい……。」

「貸してっ!!この本絶対おかしいっっ!!
蔵からとか嘘でしょ!?
狼の名前がチサト、兎の名前がマナミの時点で誰かさんの創作でしょ!?
なにこれ!?ある種の夢小説ですか!?自分カップリングの夢小説的な!?
ていうか、補習から逃げ出した動物があの三人に酷似なんだけど!?
なんならチサト狼もその補習の仲間に入れたいくらいなんですけどぉぉぉ!!!
てか、なんだよその裏声はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
(※動揺で一時的に言葉遣いがやさぐれています※)

「チッ、そこまで言うのなら、後はお前が読め。」

「うっ……読むのは怖いけど……ここまで来たら……。」

真奈美がパラパラとページをめくると、そこには

「兎さんは真っ白でふわふわしてちっこくて、ピンクのほっぺと唇がとてもいんしょうてきです。おしりもさわりごこちがとてもよさそうです。また、そんなおしりのさきにくっついている尻尾は、丸っこくてふわふわしていて、歩くたびにふよふよ揺れて、まるでチサト狼をさそっているようです。おむねはちょっとちっちゃいけど、唇やほっぺとおんなじピンクのちくびがよういにそうぞうでき、ひとばんでもふたばんでもさわっていたいしょうどうにかられます……

……………………って、


待て待て待てちょっと待って!!!!開始2ページ目から、どんどん文章的な毛色が変わってきたよ」

「狼だけにな(ドヤ顔)」

「うわぁ……おなか引き裂いて石詰めたい……!!!」

「早く次を読め。」

次のページを真奈美はめくる。

「マナミ兎はきりつしたチサト狼のにくぼうにこしをおとすとぜんしんにはしるはげしいかいかんにみもだえました。マナミ兎のあいえきでぬれひかるそのどちょうにさらにちからがみなぎりはじめ、したたらせるそのみつつぼは

ってちょっとーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!

なにこの官能小説展開!!!!
ア○ヒ芸能とかおっちゃんたちが読む雑誌に載ってそうなこの文章!!!!!!!!!!」
那智文庫のブラック展開にも驚かされたけど、
不破文庫のドエロ展開には『千聖くん最低』としか言いようがないよ!!
知ってて読ませたよね!?
知ってて読ませたよねぇぇ!?」

「……無意識だ。」

「千聖くんはもう『無意識』禁止!!!!!!!!!!!」





*********************************************************************





後半はほとんど、マナミ兎の肉体の開発と喘ぎ声で占められていた件(くだん)の「不破文庫 ~狼さんと兎さん~」。

文章の最後はどうなっていたかって?

それはもちろん。
「兎さんは狼に食べられてしまいました」の一文でした。とさ。





<おわり>





【あとがき】通常運転サーセンorz