P.S.-追伸-
from不二
件名:ごめん
急用ができちゃった。
だから今日は一緒に映画行けないや。
――――
「むー…」
今日は不二とデートで映画に行く予定だったのに。
つーか急用って何だ、俺より大事なのかよとか、つまんない事考えてる俺は正直女々しい。と思う。
「わ、か、っ、た、。っと。」
本当は全然「わかった」じゃないけど仕方ない。
するとすぐに不二から『ごめんね、今度埋め合わせするから』とメールが返ってきた。
少しの反抗心から、そのメールを放っておいた。これくらいさせろ!
―数分後
♪~♪~♪
不二専用の着メロ。すこし迷った末、通話ボタンを押した。
「メール無視するなんて酷いね英二。」
「…当日にドタキャンする人はもっと酷いもんね!」
「…。あ、そうだ英二、」
厭味っぽく言ってやったつもりなのに、あっさりと話題を変えられた。
「…なんだよ。」
「・・・・・」
「…?」
「・・・・・」
「…ちょ、不二?もしもーし」
「…愛してる。」
プツッ ツー…ツー…
…はいい?
なんだ今のは。愛して…ええ!?
・
・
・
。
顔が熱い。
「~~~~っ///」
やっと理解して真っ赤になったのが恥ずかしくて胡座をかいていた布団の上にダイブした。
「…にゃは~~~!///」
布団に抱き着いてジタバタ。なんだよ、ずるいよ不二はー!
ま、今度の埋め合わせ楽しみにしといてやるっ!
――
from英二
件名:追伸。
俺も愛してるよんっ
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