青学の母の苦難
彼がいつになく浮足立っている理由。それは今日はダブルスの強化練習と称してで菊丸と二人きりでみっちり練習の予定だからだ。
「(英二と二人…英二と二人…!)」と、まあウキウキしているのでした。
「ちょ…!そこ…っぁ…っ!///」
「にゃに?感じてるの?不二」
…!?
バンッ!!!
勢いよく部室のドアを開ければ案の定菊丸が不二を押し倒していた。不二に至ってはユニフォームが半分脱がされている(もちろん菊丸に)。
「英二、不二!何してるんだ!」
「「…あ。」」
真っ青な大石が急に入ってきたので驚いたが菊丸からすれば邪魔なことこの上ない(笑)。
「ちぇー、邪魔すんなよにゃーおおいしー。」
「ごめんね、大石。」
膨れっ面の菊丸と頬を微かに染めて苦笑する不二が部室から出ていった。
そのあとすぐに他の部員達がやってきたのでその場は何とか納まった。
「それでは各自、練習始め!」
「「「はい!!」」」
「見て見て大石ー」とニマニマした菊丸が大石の元へやってきた。菊丸は自身の首筋を見せた。そこには真っ赤な所有印、誰が付けたかなんて愚問だ。
「さっき大石が邪魔してくれたお陰で、あの後不二から付けてくれたんだーv」
その印を見た大石が卒倒したのは言うまでもない。
-END-