揺らぐ、揺らぐ
理解している。
納得もしている。
これがーー何もかもを壊して、全てを無にかえす
これが自分の望み・・・かたき討ちなのだと。
風評も世間体も知ったことではない。
そう、心に決めていたはずだった。
それが、何だ、この様は。
心に決めたはずの望みが、簡単に揺らいでやがる。
理由?
久しぶりに会った戦友と敵対したから・・・ではない。
計画が失敗したから・・・でもない。
ただ、イラついたのだ。
「昔の戦友」は、この世界を楽しんでいる。
愛着を持っている。
たったこれだけの事に、自分は酷くイラついた。
そして、自分の望みが揺らいだのだ。
いや、少し違う。
自分の望みが変わりそうになったのだ。
「また、アイツらと一緒に生活したい。」