初めての味
時は放課後、いきなりの臨也の言葉に固まる。
「俺ら恋人同士だよ?キスもした事ないなんておかしいと思わない?」
確かに俺と臨也は付き合っているがそれらしい事はまだ何もしていない。
「だからね?キス、しよ?」
俺の前にしゃがみこみ上目使いに俺を見上げる
俺がそれに弱い事をしっていて
「べ…別に今じゃなくても…」
「やだっ」
静雄が顔をそむけようとした瞬間
顔をガッチリ抑えられた
「シズちゃん……」
色っぽい瞳で見つめられる
「………大好きだよ」
「っ……俺も…愛し…」
俺も愛してると言いたくて口を開きかけたが臨也の唇によって塞がれてしまった
恥ずかしさとか色々あったけど
とりあえずキスをしている時の臨也がかなり可愛かったので
それで満足した
その日、俺は初めて臨也とキスをした。