鬼殺し 破
RAD
「RADって最凶の精神崩壊剤………!!」
土方の声が部屋に響き渡った。
それに、桂が
「そうだ。あの薬を飲んだら、自身の持っていた本来の力を蘇らせると共に、
精神を崩壊させ、死に至らせる。
銀時は、何とか抑えているが、このままじゃあ銀時は…」
桂の言葉を聞き、神楽が涙ぐみながら、
「そんな…なんでヨ…なんで銀ちゃんがそんな事になるネ…!」
新八は、そんな、神楽の様子を見ながら
「そうです!銀さんが死ぬなんて…僕嫌です…」
新八が泣き崩れた。それに、土方が
「そう泣くな、チャイナと眼鏡。あいつがそんな簡単に死ぬほどやわじゃねぇのはお前らが一番知っているだろ。」
そういうと、土方は桂と高杉の方に向き、薄く笑い、桂と高杉もそれに答えて、薄く笑った。
それに、神楽と新八が
「そうですよね。銀さんはそんな簡単に死にませんよね!」
「そうネ新八!銀ちゃんが元に戻ったら酢昆布を奢ってもらうネ!」
その様子を真選組4人と高杉、桂は優しく見守っていた。
少ししてから、高杉が
「一つだけ、銀時を完全に救ってやる方法がある。」
その言葉に、新八が
「銀さんを・・・完全に助ける方法?」
「ああ、RADの解毒剤を銀時に与える。ただし、それは、春雨の副団長の金庫の中にある。」
それに、土方が
「それってやばいんじゃねぇのか?どうやって解毒剤奪って来るんだ?」
それに桂が、
「それは、高杉に任せる。いいか、高杉。」
「ククッ・・・いいぜぇヅラぁ・・・
丁度、俺も春雨に目をつけていたからなぁ」
「ヅラじゃない!桂だ!何で春雨に目をつけているんだ?」
「ああ、春雨の団長が黒夜叉だと知ったからなぁ・・・」
「なっ・・・!」
2人の会話に、近藤が
「桂と高杉、黒夜叉って誰だ?」
その質問に桂が、
「俺達が、一番憎むべき存在の奴だ。」
「銀時が憎んでいてもおかしくねぇだろぉなぁ・・・」
それに、土方が
「おい、それってどう意味だ。
あと、ずっと気になっていたが、万事屋が屍を喰らう鬼とはどういうことだ?」
それに、桂が銀時を見ながら
「それは、あいつの過去を話さなければならないな。」