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みっふー♪
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novelistID. 21864
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かぐたん&ぱっつんのやみなべ★よろず帳

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「さっちん!」
顔を上げてしゅんかん、――イケる! 私は確信したわ。だってメガネ美人のくのいちスタイル☆スレンダーおねぇさまの専属こねこちあん★なんてさいこーイカシてると思わないっ?!
「……まったく、何でもかんでもやたらと拾い食いするからそうなるのよ、」
さっちんがキツめの呆れた口調に、けれど懐から取り出したNINJA印のかんぽー薬を手際よく処方してくれた。私の胃のキリキリはたちどころに治まった。
――よっ姐さん理系! 本草学部! はくいのびじん! かてきょメガネ! きほんどえす!(※ただし特定の条件下で豹変する場合アリ。)
「でっ、でしにして下さいっ!」
思わずガバと頭を下げたあとで、――んっ? 私は思ったの。しまったァァァでしじゃなくてがっつりこねこちあん★志望なんだったァァァ!!!
「――、」
仁王立ちしたさっちんのかてきょメガネが妖しくギラリと光りを放つ、
「私の修業はキビしいわよ、」
――ついてこれる?
おっ、おねーーーーさまーーーーっっっ!!! ついていきますっ!!
……で、なんだかんだ、けっきょくそのあと半日ばかしさっちんの特別NINJA基礎講座をみっちり受けるはめになったの。そこそこハードだったけど、士官学校時代の地獄の夏合宿に比べればぜんぜんよゆーで耐えられたわよっ! エッヘン!
鍛錬の〆にさっちんにすこんぶパフェおごってもらって、♪フンフフンフ、満ち足りたルンルン気分に鼻歌まじりの帰り道、
「……」
――アレっ?
すきっぷの足を止めて、いまさらながらようやっとで私は気付いたの、……これはイカン、本来の目的からだいぶズレてるぞって。
それでね、こっから軌道修正するにはどぉしたモンかなーって、また道でばったりパターンはもう使えないし、だからっておうち訪ねて行ったら最初のコースに戻るだし、わざとらしくなく自然な成り行きで出会うシチュエイションって、どーしても限られてきちゃうのよねッ!
「!」
――ああ、私はぽんと手を打った。そっか、でんわすればいいんだっ!
ぽけっとから取り出したなんちゃってデコケータイでめるめるめる……、――私と、めくるめくユリ友になってください……、おながいします……っと、えいっ! 送信ッ!
♪タリーーン、
あっしまったでんわじゃなくてフツーにめーるしちゃった! ――まぁいっか、てかさっきから着ぐるみ連れたロンゲの才力マがヒトの視界にチラッチラ見切れてくんのよねーっ! うっとーしいまがい物はまるっと無視して返事が来るまで待つことしばし……、――スコン!
「……」
私の頬の真横を掠めて軒下の柱にエモノが突き刺さったの。矢文ならぬクナイめーるね!
どれどれ、クナイの柄に結わえつけらえためーるを開きながら私は思った、――……べっぴんフェイスと過去に爛れた傷を持つ、根暗ロマンサー・武闘派おねぇさまかぁ……、イイじゃん、ヤンデレ路線ね! これはこれでドロドロのどろなまドーナッツ的キケンな展開がキタイできそうですぞっ、うきうきしながらめーるの文面に目を落とす。墨の滲んだ震える文字で、
『ごめんなさい』
「……。」
――マジメか! おいるしょっく、パピィの時代のリアクションで私ずっこけちゃったわよ! んもーっ、だからあの人いまいちはっちゃけきれないのよっ! 勿体ないっ、ネタはいーもん持ってんのにさッ!
「ただいまーーーーっ!!」
ブンムクレながらおうちに帰ると、大方家賃の取立てか何か、大家のまっだーむ★が上がり口にでーんと腰をおっつけていたの。
「――いま帰りかい、」
煙管をふかしてダミ声にまだむが言った。――コレはちょっと、さすがに初心者にはきっついなァ……、
「ハイそーです、」
私はなるべく無になってまだむの横を通り過ぎようとした、
「ちょいと待ちな!」
まだむが私を呼び止めた。私はびっくう!となった。
「……」
首を竦めて恐る恐る振り向くと、顎でしゃくってまだむが言った。
「靴、ちゃんと揃えて行きな、」
「ハイ……」
私は(さんでる)教授と名付けたサンダルを突っ掛けてそそくさ玄関に降り、10時25分くらいの感じになっていたチャイナシューズをきっちり12時の向きに揃え直した。
「――、」
フッと紫煙を燻らせてまだむが不敵に微笑んだ、
「いい男捕まえよーと思ったら、案外回り道でもないもんさ、」
「はぁ……、」
――なるほどそーいうもんですか、顔を上げて私は心のノートにめもめもした。そしてこれからまだむのことを“鬼百合曹長”と呼ばせてもらうことに勝手に決めた。


〜しすたーをめぐる冒険〜 おわり