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魔法少女リリカルマギカ(第1話)魔法少女大決戦(改)

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フェイトは、このバリアジャケットを構成し、
今も、ともにある愛機バルディッシュに
全幅の信頼を注いでいる。

バルディッシュの製作者は、魔法技術によって生み出された
リニスと言う名の『使い魔』である。

リニスはフェイトの母親プレシア・テスタロッサの
使い魔で、フェイトの育ての親であった。

使い魔の寿命は、例外もあるものの、極めて短い。
使い魔が生きている限り、製作者の魔力・生命力の一部を
消費するので、通常は存在の条件を設定し、
条件を満たせば、短期間でその一生を終えることになる。

リニスの生存期間については、諸説あり、
当初2年以上は生きていたとする文献があったが、
その後、約1年と7ヶ月だったと言うデータが
発見されたりと、良く分かっていないが、
それでも、3年は超えなかったと思われる。

リニスは、バルディッシュを創る際、
自分がいなくなったら、
自分の代わりにフェイトを支える杖となって欲しい、
フェイトの前に困難が立ち塞がったら、
ともに道を切り開く剣となって欲しい、
と言う願いを込めた。

フェイトはバルディッシュに込められた
このリニスの思いを知っているがゆえに、
いかなる強敵と相対しても、彼とともにあるならば、
決して恐怖に屈する事などなかった。

フェイトは、右手に基本形態アサルトフォームのバルディッシュを握り、
数体の融合魔獣から適度な距離をとった。

彼女は左手を前方に出して、手のひらに何かを載せている様な姿勢をとる。

その後、右手のバルディッシュを体の後方に構え、
魔力カートリッジを1発ロードする。

リボルバー式拳銃のようなバルディッシュのマガジンが高速で回転していた。

直後、フェイトの体の下に、金色のミッド式円形魔法陣が形成され、
彼女の左手の上には、電光とともに、小型スフィア(魔力砲台)が
現れる。

さらに彼女の左腕の周りには小型の、彼女の前方には大型の、
金色に輝く環状魔法陣が形成された。

『プラズマ・スマッシャーー!!!!』

フェイトが、敵に向けて左腕を伸ばすと、
彼女の左手の小型スフィアを中心に大型魔法陣が出現する。

その直後、その大型魔法陣から、
金色の巨大魔力砲が発射され、電光を伴って、
フェイトに接近中だった魔獣数体を飲み込んだ。

その頃、離れたところで、呪文を詠唱中だった八神はやても、
やっと攻撃魔法の発動準備ができたようだ。

『...撃ちつらぬけ!』

八神はやては、
三人組の中では一番魔法戦闘の経験が短いが、
複数の敵との戦闘では彼女の右に出る者はいない。

はやては、9歳の時『闇の書』と言う魔導書によって
その所有者に選ばれた。

その『闇の書』は暴走する破壊兵器であり、そのため、
はやてと、なのは達の『地球』は滅亡の危機に陥った。

それを防いだのが、なのはとフェイト、
時空管理局の面々、
そして『闇の書』の4人の守護者であった。

この事件の解決によって
『闇の書』は、本来の姿である、
健全な魔導書『夜天の書』に生まれ変わり、
はやても魔導師となって時空管理局に入ったのだ。

『闇の書』が『夜天の書』に変わる際、
『夜天の書』の管制プログラムであった
初代リインフォースは自分の内部プログラムに異常が有り、
このままでは、自分が暴走し、元の危険な状態になってしまう事を
警告し、自分自身を、なのはとフェイトに破壊してもらったのである。

はやての、所持するデバイス、
シュベルトクロイツはAIを搭載していない
非人格型アームドデバイス(武器タイプの魔導端末)であるが
初代リインフォースがはやてに残した物であり、
はやての大魔力を発射する砲身でもある。

はやてが着ている騎士甲冑は、
なのはと、フェイトのミッドチルダ式のバリアジャケットとは
意匠が異なる。

これは、はやてが『夜天の書』の主(あるじ)
であり古代ベルカ式魔法の使い手であることが要因である。

はやての騎士甲冑はベルカ式のバリアジャケットと呼ぶべきもので
鎧と戦闘服をミックスした様な外見である。

黒い部分と濃い藍色、腕部が白、他にも白と金色のアクセント、
腰と襟の部分に金色のアーマーがついていて、
さらに白い帽子と、古代の神官の様な気品が漂う。

さらに背中から六枚の黒い翼が出ているが
これは魔力が半実体化したもののようだ。

はやては、手にしたシュベルトクロイツを横に振る。

すると、彼女の足元に、白銀の3角形をしたベルカ式魔法陣が出現した。
ほぼ同時に敵の近くの空間にも、ベルカ式魔法陣が形成される。

その敵近くの魔法陣の中央と周囲に
7つのスフィア(魔力砲台)が現れた。

『石化の槍! ミストルティン!!』

はやてが、シュベルトクロイツを前方に振りおろすと、
シュベルトクロイツのヘッドのクロス部分に魔力光が現れ、
直後、敵近くのベルカ式魔法陣のスフィアから合計7つの
白銀の魔力弾が放たれた。

魔力弾は、白銀の槍の様な形態になって飛び、
融合魔獣たちの体に突き刺さった。

すると、槍のささった部位から『石化』が始まり
結果、魔獣たちは粉々になって分解していく。

ズドドドドドド!!!!!!

3人の魔導師は、それぞれロストロギア融合魔獣に強力な攻撃を連発で叩き込み、
短時間でその場にいた魔獣を全滅させた。

その光景を見たほむら達3人は驚愕する。

『あ、あの魔獣たちをこの短時間で!!』

『なんだ、あいつらは? 味方、なのか?』

『少なくとも、敵ではなさそうね。』

一応警戒体制をとるほむら達にフェイトが声をかける。

『あの、そこの魔導師の方々、もし良ければ話をさせてもらえますか?』

『魔導師って?あたいら、魔法少女なんだが。』

『魔法少女?!』

なのはが、やや意味不明な反応を返してくる。

『うわー、なつかしい、私も小さい頃はそう呼ばれてたんだー。』

なのはは、そう言うと杏子に急接近して、その手を握る。

そして握手をした状態で杏子の手をブンブン上下に振る。

『私、高町なのは、よろしくねー!!。』

杏子をつかまえ、人懐こい笑顔で、そう言うなのは。

『え、あ、あー、よ、よ、よろしくー。』

なのはの異様な迫力に押されながら、そう答える杏子。

(なんだ、こいつは?)

杏子は心の中で思った。

彼女は、何度もほむらの冷静かつ正確な状況判断に助けられている。

そのほむらが、敵ではなさそうだ、と言っているのだから、
警戒する必要はないはずだ。

(しかし、こいつの持つ異様なプレッシャーはいったいなんなんだ。
 ひょっとして、こいつ、ものすごく強いのか?)

このままでは、話がぜんぜん進まないと、判断したのか、ほむらが会話にまじる。

『まあ、名称なんてどっちでも良いのではなくて。
 魔導師と言うのは、おそらく、
 魔法を実用レベルで運用できる人の事じゃないのかしら。』

『まあ、ほぼ正解や。』

状況を見ていたはやてが答える。

『あの、それで、あなた達はいったい?』

そこで、ようやく、まず最初にするべき質問をマミが口にした。

『ああ、ごめんなさいね、実はわたし達は..』