不謹慎なヘタリア
このたび僕の身体半分くらいが「震災」という病気の為、半身不随で旨く動くことができません。
おまけに、アメリカさんから食らって以来の「放射能汚染」のせいで、病気の長期化は避けられそうにありません。
そんな中でも「中国」さん、「韓国」さん達がお見舞いにきてくれました。
「コレカラノ、エネルギー政策の資料にするね。」
僕のカルテを勝手に覗き見して帰っていきました。
「よくやった日本。これで俺の国から原発が無くなるかもしれん。」
「ドイツ」さんは、意気揚々と連絡をよこしてくれました。
そういえば、大戦期に作った「原子炉」が行き場をなくして、「原発」作ったような話をしていましたね。
「まったく、厄介な世論が出きっちまったぜ。」
「こいつと同じは、いやだが本当だ。」
「イギリス」さんと「フランス」さんは「原発」の依存度が高い為にどうする事もできないのでしょう。少々愚痴っていきました。
「ハ〜ハ日本ここは正義の味方が助けてやろう。」
「原発」(放射能問題)で「アメリカ」さんの協力を仰ぐ事になるとは、思っていませんでした。
「アメリカ」さんも「原発」の依存率が高いのですが、そんな皆さんも「対岸の火」ではなく親身になって協力してくれてありがたく思いました。
「あれ?「アメリカ」さん「原爆」投下地点で何か知れべものしていたような?」
「いや〜あれは…」
そこまで言うと「アメリカ」さんの上司の方が現れて「アメリカ」さんの口を押さえてそのまま退席していってしまいました。
「大丈夫だよ。僕もチェルノブイリで同じように苦しんだから。」
「ロシア」さんはそういいますが、「ロシア」さん程国土がないので、僕は死活問題です。
おまけに「ロシア」さんそれ、起こった時「秘密」にしちゃったでしょう。
「フランス」さんたちが激怒したそうじゃないですか。
「そうだね、でもそういう事、隠しておかないとみんな、パニックに陥っちゃうから。」
今上司が
「うん、うん」
と頷いていたのはなぜでしょうか?
ともかく「ロシア」さんの言うことも判りますが、放射能が消えるまで「五十年」といわれてますから、僕の「病気」もしばらく続きそうです。
しかし、「原発」以外の被災地復興は、各国が驚いています。
第二次世界大戦の焼け野原からわずかな年月で、国力が戦前位に戻ったのですから、はっきり言って僕らは甘くありません。
また数年後皆さんを見返したく思います。
「「日本」大丈夫だった?」
くるのが遅いです。「イタリア」くん。
(なぜ後ろに東○のみんなが、白旗振っているんですか?)
疑問を飲み込んだ。