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愛と友の修羅場 7

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「る~るる、る~るる♪」
お風呂場ではコレットの歌い声が響く。
コレットが気持ちよく入浴しているとき、ほかの女子たちはコレットの部屋で
布団などいろいろと手伝っていて、
男子はリビングでたまっていた。
「…おい男鹿…」
「なんだ、古市…」
二人は机に肘をつき、いすに座っているようだ。
「今コレットが風呂入ってるんだよな?」
「そうだが、なんだ。」
「次誰が風呂入るんだ?」
古市が顔を染めて興奮して男鹿に聞く。
「誰って、誰でもいいんじゃねぇか?」
「じゃあ、俺入っていいか?」
「いや、いいんじゃねぇの?てか、なんで?」
「コレットの浸かった湯だぞぉおお!?レアだぞ!!!?一生で入れるか入れないかだぞ!?」
やはり、古市の考えることはかなりへんなことだ。
男鹿はもうあきれて声も出せなかった。
「まってよ。コレットが浸かった湯に他の男入れるわけにはいかないよ。」
そこで雲雀が男鹿と古市の向かいの席に座った。
「え、じゃあ次誰はいるんですか?」
「僕だよ。」
「その次は?」
男鹿が二人の間にはいってみた。
「次は誰か。もちろん新しい湯でね。」
無愛想なその雲雀の顔。古市は雲雀をかなり嫌ったようだ。
「ムキィィィィィ!!さっきから自分勝手すぎるんじゃないですか!?
 そんなにコレットが浸かった湯入りたければ一緒に入ればいいじゃないですか!!」
古市はかなりの逆切れをしてしまった。
その言葉に雲雀はニヤリと口元を笑わせる。
「じゃあ、入ってこようかな」
雲雀はすっと立ち上がった。
「ままま、待ってください!!!本当に入るんですか?」
「そうだけど?何か悪いことがあるの?」
「大有りですよ!!!それ、犯罪じゃないですか?覗きだなんて…」
古市がうずうず最後のほうを言うと、
「覗き?人聞きの悪い言い方しないでくれる?」
ニヤリと笑っている雲雀。それに男鹿がイラっときて聞き返した。
「なんだよ!!じゃあ、なんだっていうんだよ!!」
「覗くんじゃないよ。一緒に入るんだよ。ただそれだけ。」
そういって雲雀は服の準備しに行った。
「おい、まてよ!!」
男鹿が雲雀を追いかけようとすると、古市が、
「おいおい…雲雀先輩やばくないか?まじに入る気じゃ…」
「冗談じゃねぇよ!!あんな奴にコレットの………」
少し顔を赤くする男鹿。やはりそこのところは男だ。
「男鹿、今ちょっとエロいこと想像しただろ。例えばコレットの裸とか。」
古市が横目で男鹿を見ながらいう。
「は、はぁ!?んな、なわけねぇだろぼげぇ!!はやくしねぇと、雲雀のやろーが
 いっちゃうじゃねぇか!!」
ごまかすように顔を真っ赤にした男鹿はお風呂場に駆けつけ、ドアを
勢いよく開ける。
「…んなっ…!!」
顔を赤くする男鹿。
そこには湯気がムンムンとかかっていて、コレットがバスタオル一枚で
体重計にのっていたのだ。
「お…男鹿…なぁに!覗くならもっとわからないように覗かないとだめでしょ、もぉ♥」
コレットが両手で自分の頬を触りてれている。
男鹿は顔を真っ赤にして固まっている。凍死状態だ。
そこで、古市も入ってきて…
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
古市が顔を真っ赤にして大声を出した。
そしたら二階にいた女子たちがバタバタ降りてきてお風呂場にいくと…
「え!?古市だけじゃなく…男鹿までも覗きだなんて!!」
邦枝が涙目になる。
そこでマルタが
「男ってみんなこうだよ」
とぼそりとつぶやき興味がないように二階に戻っていく。
「ていうか、男鹿と古市いつまでここにいるの。早く出てってよ。
 あと、アドバイス!覗くなら修学旅行がオススメだよ!」
そういってコレットがドアをバタンと閉めて着替え始めた。
「お…男鹿ぁ…露出度が少ないけど、なんか興奮するぞぉ!!!」
リビングに戻った二人はさっきのことを話し合う。
「そのまえに、コレットのやつまったく動じなかったな、
 なんだあれは、馴れか?馴れってやつか?」
少し赤くする男鹿の頬。
「いやいやいや、馴れだったら誰に覗かれてるの?」
「そ、そりゃあ…雲雀だよ。」
そこで、二人はハっと思い出す。
そういえば雲雀がいなかったことを…。
「そうだよ!雲雀先輩はどこにいるんだ!?覗き…じゃなくて一緒に入りにいったんじゃ
 ないのか!?」
古市がいきなり立ち上がりはらをたてる。
「なわけないでしょ。考えればタオル一枚なんてビキニより露出度少ないから
 あまり興奮しないよ。」
と、窓側から雲雀のむかつく声が聞こえてくる。
「んな!!!てめ、俺に恥じかかせやがって!!!」
男鹿が雲雀をにらみつけながら首もとのTシャツをつかむ。
「これも作戦の一つだよ。コレットはお人よしだから君たちを怒らなかったけど、
 修学旅行では本当にやめときなよ。」
なぜかふつうに注意してくる雲雀に男鹿はもうはらがたって限界だった。
そのとき、コレットがリビングに入ってきた。
「男鹿、古市!一緒に二階いこ~」
まるでさっきのことがなかったように普通に男鹿と古市に話しかける。
「お、おう」
本当に何もコレットは感じていなかったのかどうか
ちょっと男鹿は考えていた。

男鹿と古市、コレットの三人だけでコレットの部屋にいる。
邦枝とマルタは一緒にお風呂に入ってるからだ。
「えっと、さっきはわりぃ…」
先に謝ってきたのは男鹿のほうだ。
「…ん?…」
コレットは一瞬考えた。もしここで簡単に許してしまったら甘すぎるだろうか…と。
そこで、いいことを思いつくコレット。
「これじゃあ、お嫁にいけない…」
ぼそっと頬をぴんくに染めるコレットが男鹿のことをチラチラみながら言う。
「は…?」
かなり戸惑う男鹿。正直どうすればいいかわからなくなっていた。
「だ・か・らこのままじゃお嫁にいけないから…責任とってくれる?」
そういってコレットは男鹿を攻めだした。
男鹿の上によつんばになり壁まで攻める。
「せ、責任って…」
男鹿は目をそらしながら言う。
「まずは…目、あわせて話そう?」
そういってコレットは手を男鹿に頬にやる。
びくっと反応する男鹿は顔を赤く染めている。
そっとコレットと目を合わせる男鹿。
コレットの瞳はうるうるしていてとてもかわいかった。
「…俺、何すれば…」
男鹿がコレットに聞いてみると
「じゃあ、まずは…キスしてもらおうかな。ちゃんと唇に。」
「は!?ちょ、まてまてまて、なにいってるんだお前っ」
男鹿の顔はかなり真っ赤になり、もう目を合わせることはできなくなっていた。
「…かわいい!!大丈夫よ、冗談だから!!本気にしないでよ~!
 男鹿もそういう意外な表情みせるんだね!」
コレットはキャハハと笑っていた。
男鹿はもう、これ以上にないほど顔を真っ赤にして
怒り出す。
「なんだと!!人のこと馬鹿にしやがって!!こんにゃろぉー…
 恥ずかしい思いさせんじゃねぇよ…」
男鹿は腕で自分の顔を隠しているが、すでに顔が真っ赤なのはばればれだ。
コレットはひょいっとよつんばから女の子すわりに足をくずした。
「ちょ…コレット…俺は責任とってもいいんだけど~…」
古市がさりげなくコレットに言うと…
「男鹿で冗談なのに古市で本気になるわけないでしょー」
作品名:愛と友の修羅場 7 作家名:河童巻き