溶けて、死ぬ
帝人が甘えた声を出して、俺の背中に抱きついた。
「どうした?」
「ん〜?呼んでみただけです」
上目使いでそう言って、顔を赤らめる。可愛い。
「静雄さん、静雄さん」
「何だ?」
「えへへへへ…なんでもないです」
キューン。何だ、この生き物は。可愛いすぎるだろう!!!グイッと引き寄せ、膝に座らせて、抱き締める。
「ん、苦しいです」
「嫌か?」
「嫌じゃないです」
帝人は俺の背に手を回してシャツを握る。
「僕、静雄さんにぎゅーってしてもらうの大好きです」
俺の胸に顔を埋めたままそう言う帝人。耳が少し赤い。そんな帝人が、あんまりにも愛おしいから、思わず手に力を込めた。
「静雄さん、大好きです」
「俺もだ」
嗚呼…きっと俺は、帝人の熱で溶かされて死ぬんだ。
end...
---あまりに短いのでウザヤも登場させてみた---
「何あれ!シズちゃん狡い!!!」
臨也は持っていた双眼鏡を投げて、耳からイヤフォンを取った。
「俺だって帝人くんに抱きつかれた事無いのに!!帝人くんも帝人くんだよ!!何であんなにデレてんのさ!俺には一度もデレてくれないのに!!!」
「そりゃ、貴方のこと嫌いですから」
「酷い!でも俺にだけツンってトコも好き!」
「ドMでしたか」
「冷たいなぁ、もう………って、帝人くん!?」
臨也はパァッと笑顔になり、後ろを振り向いた。そこには愛しい片思いの相手、その隣には憎き恋敵の姿。手の指をバキボキ鳴らして、笑顔で立っている。
「や、やぁ、お二人さん。奇遇だね」
「ええ、本当に奇遇ですね。まさかこんな近くで覗きをされていたなんて思いませんでしたよ」
微笑みながら帝人はそう言った。あれ?目が笑ってないよーあはは。
「楽しかったですか?覗き、それに…盗聴は」
「いやぁ…楽しいかと言われれば楽しかったと答えるしかないなぁ」
「…キモイ」
「そんなっ!」
「あ、すみません。僕ってば年上の相手にタメ口なんか使ってしまって…。気持ちが悪いですよ」
「あれ!?丁寧に言われたはずなのに、さっきよりも深く胸に突き刺さるよ!?何か涙が出てきた!」
「…と、ゆうわけで死んでください」
「どうゆうわけ!?」
帝人は笑顔で舌打ちする。
「大丈夫です。死んでも骨は拾いませんから」
「どこが大丈夫なの!?て、え?ちょ、待って…シ、シズちゃん顔怖ーい。いやいやいや、待ってってば、もうしないから!ちょ、え!?うぎゃあああああああああああああ!!」
こうして、邪魔な蚤蟲を退治して、二人は一生幸せに暮らしましたとさ。
end...
…はい。申し訳ありませんでしたーww
甘甘なのと、不憫なウザヤさんが書きたかっただけです^^
いつも通りの拙い、汚い、まとまっていない文章で乙ノシ
書いている私自身も、途中で訳が分からなくなったよ☆