せめて最後に愛しい名前を
※注意※
暴力、グロ…?
シズちゃんが病んだ。帝人くん(´・ω・)カワイソス
それでもぉk?
「竜ヶ峰」
「…はい」
静雄さんのただならぬ雰囲気に、無意識に体が固まる。見かける度、知らない人に暴力を奮っている人だけど、本当は優しい静雄さん。会うといつも柔らかい笑みを浮かべてくれる人。その静雄さんが、微笑む事もなく僕を見ている。どんな目をしているのかサングラスで見えないが、きっと冷たい目なんだろうと思ってしまうほど彼の口調は硬かった。
「お前さ、あの蚤蟲と付き合い始めたって、本当か?」
「っ!!!」
僕の反応を見て、肯定と受け取った静雄さんから殺気が漏れ出しているのが分かった。知らず知らずのうちに、息が荒くなる。静雄さんが僕に向かって一歩踏み出した。それを合図に僕は彼に背を向け走り出す。静雄さんがおかしい。一体どうして!?それに、何で僕と臨也さんが付き合っていることを知っているんだ!?どれくらい走ったのか分からないけど、足が悲鳴を上げてきたから、よくわからない路地裏みたいな所で立ち止まった。息を整えるために大きく深呼吸する。
「何で逃げんだ」
後ろから声がして、僕の心臓は飛び跳ねた。振り向くと静雄さんが立っている。同じように走ってきた筈なのに、僕と違って息切れ一つなく平然としている。
「あ…、…」
「なぁ、竜ヶ峰。何でそんな顔してんだよ」
静雄さんに言われて、僕は恐怖で顔が引き攣っていたんだと分かった。また踵を返して走り出そうとしたら、静雄さんに腕を掴まれて引き寄せられる。そのまま抱き込まれるような形になって、僕は焦った。
「はな、離して下さいっ」
「竜ヶ峰、アイツと別れろ」
「え?」
静雄さんの言ったことが理解できずに、キョトンとする。
「蚤蟲とは別れろって言ってんだ」
いきなりの事で呆然としてしまったが、すぐに反論する。
「何でですか!?」
「アイツはお前を不幸にすることしか出来ねぇ。お前は騙されているんだ」
「…っ、静雄さんが臨也さんの事嫌いなのは分かりますが…」
「俺はお前に傷ついてほしくないんだ」
静雄さんの声は真剣だった。でも、そんな事言われても困る。
「いくら静雄さんでも、僕の前で臨也さんの悪口を言うのは許しません」
僕の言葉に、静雄さんは身体を強ばらせる。
「アイツの事、そんなに好きなのか?」
「はい」
「そうか…」
静雄さんは僕を抱きしめていた手を緩めた。ああ、分かってくれたんだ。良かった…と、安堵の息を漏らした。
「静雄さ…」
「なら仕方ないよな」
一瞬、静雄さんの笑顔が見えたと思ったら、曇った空が見えた。何故か僕は仰向けに倒れている。体が痛い。静雄さんが近付いてくる音がした。あれ?近付いてくる?さっきまであんなに近くに居たのに?
「仕方ないよな。竜ヶ峰」
胸ぐらを掴まれ立たされる。ああ、そうか。僕、静雄さんに蹴飛ばされて吹っ飛んだんだ。顔を拳で殴られ、腹部も強打される。喉に何かが上ってきて、我慢できずに吐き出したら真っ赤な血だった。殴られた時に内臓がいくつかダメになったみたいだ。
「うぇっ、グッ…」
「あんな奴に取られるくらいなら、俺が壊してやるから、な?」
静雄さんはいつもと変わらない優しい笑みを浮かべて、僕を愛おしそうに見つめる。大きな大きな拳が僕に迫ってきた。
最後の最後の本当に最後に、僕は最愛の恋人の名前を呼んで、目を瞑った。
end...
うあー( ´Д`)
シズちゃんが病んだー((涙
ヤンデレは本当に苦手なのに、なぜ私の文章はこうなるんだ。゚(゚´Д`゚)゚。
帝人くんを酷い目に合わせてばっかで
申し訳ない…。大好きだよww
作品名:せめて最後に愛しい名前を 作家名:MgO