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アッシュと英二の家族写真

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アッシュと英二は、伊部の写真スタジオでマックス一家を待っていた。

マックスは元妻のジェシカと復縁し、ジェシカと一人息子のマイケル
をNYに呼び寄せた。

家族の再出発を記念して、友人でカメラマンの伊部が マックス一家の
「家族写真」を撮ることになった。

英二は伊部の助手として今日呼ばれたのだ。

アッシュ「俺まで来る必要なかったんじゃないか?」

  伊部「そんな事いうなよ。マイケルがお前達に会いたがっているから、
     連れてこいとマックスに言われたんだ。」


  英二「そうだよアッシュ、皆で会うのは久しぶりだからね。
     すごく楽しみだよ!」

英二が嬉しそうにニコニコと話す。アッシュはつられて笑顔になる。

  伊部「英ちゃんといる時のアッシュは雰囲気が違うな・・・。」

アッシュ「・・・伊部さん、何か言ったか?」

  伊部「い、いや・・・何でもないよ。あ、マックス達が来たよ!」

マックス一家が約束の時間より少し遅れてやってきた。

マックス「やぁ 俊一、遅れてすまないな。」

ジェシカ「ハーイ、俊一!今日はよろしくね。英二!会いたかったわ!
     あら、アッシュも!英二が心配で来たのかしら?」

  英二「マックス、ジェシカ、久しぶりね。
     今日はマイケルの為にアッシュにも来てもらったよ。」

アッシュ「相変わらず元気そうだな。」

マックス「お前たちに会いたかったよ。
     マイケルも『お兄ちゃん達にいつ会えるの?』って何度も
     聞いてくるんだ。お前たちの事が大好きみたいだよ。」

マイケル「アッシュ!英二!」
マイケルが二人に飛びついてくる。

  英二「マイケル~♪大きくなった?」
アッシュ「元気だったか?」

久しぶりの再会でしばらく話が盛り上がった。
そしてマックス一家の家族写真撮影がはじまった。

  伊部「マックス、ジェシカ、もっと近づいて・・・。
     マイケル、もう少し顔を顔をあげようか・・・。
     さ、皆 もっと笑って!」

幸せそうな家族。自分は体験してこなかった「ごく普通の一般家庭」。
アッシュは皆から離れたところで マックス一家を見つめている。

英二はアッシュが気になったが、伊部が撮影中なので今は
伊部のアシスタントに集中するしかなかった。

撮影は無事に終わった。

  伊部「よし!良い写真が撮れたぞ!出来上がるのを楽しみ
     にしておくれ。」

  英二「お疲れ様です。僕、機材を片づけます。」

  伊部「片づけは後でいいよ。皆で休憩しよう。」
 
  英二「分かりました。じゃ、お茶を入れてきます。」


撮影を終え、すっかりリラックスしたマックス一家とアッシュは
世間話をしている。

その間に英二が伊部を呼び出し、こっそりとお願いをした。

  英二「伊部さん、お願いがあるんですけど・・・。」

  伊部「うん?何だい?」

お茶を飲んだ後、伊部がアッシュに提案した。

  伊部「アッシュ、英ちゃんと『家族写真』を撮らないか?」

アッシュ「えっ?」

伊部からの 意外な提案にアッシュは驚く。

  英二「アッシュ、ぜひ撮ろうよ!」
 
  伊部「君たちは一緒に暮らしてるし、兄弟みたいな
     もんだろう?」

アッシュ「・・・サンクス。」

アッシュは照れながらも、否定はしなかった。

こうしてアッシュと英二の「家族写真」撮影が始まった。

お揃いのボーダーシャツを着た二人。
童顔でキュートな英二は飛び切りの笑顔を見せる。

ふだんはクールなアッシュも、英二との家族写真が嬉しく、
まるで本当の兄弟のように絆が深くなった気がして
穏やかに笑う。

ジェシカ「あの子、英二といる時はあんな笑顔を見せるのね。」

マックス「あいつにとって英二は特別な存在だからな。
     でも俺たちも、あいつの家族みたいなもんだろ?」

ジェシカ「もちろんよ。」

マックス「じゃ決まりだな。全員で『家族写真』を撮ろうぜ。」

ジェシカ「そうね、いいアィディアだわ。」

こうして2種類の『家族写真』が、アッシュと英二の暮らす
アパートメントにずっと飾られることになった。

<完>