断片3
「この聖杯戦争の勝者は衛宮士郎でなければならない」と理解し、
改変しつつ(ランサーのマスターはバゼット健在、桜救済済、等)その軌跡をなぞる。
凛は士郎が投影したアヴァロンor聖剣でセイバーを召喚
士郎は凛から借りたペンダントでアーチャー召喚
弓の記憶は摩耗によりまばらだが、自分のマスターは凛だったはず、という事はわかっている。
◆◆◆◆◆
外套をはためかせ月光の下召喚された赤い男―――アーチャーの手が首元に向けられる。
その手には、干将。
「……令呪を使わなくていいのかマスター。私は貴様を殺す者だぞ?」
「俺はお前に殺されない、アーチャー。」
「アーチャー、あなたはどんなに自分を憎んでも、士郎を殺すことは出来ないのよ。
……それどころかあなた。いつもいつも、マスターの私を置き去りにして
士郎を救って消えてしまう大馬鹿者なんだから……」
「あなたの魂がどれほど輝いているのか、あなたにはわからないのですか?」
「こんな、聖杯戦争は、ありえない―――――」