君がいなくなる夢を見た
DRRR~君がいなくなる夢を見た~
真っ白な世界。
そこには俺一人。
いつも暇してるシズちゃんをからかいに池袋に来たはずだった。
でも、、誰もいない。
「え?なにこれ?ハハハッ。」
笑うしかできない。
いつもひとり。
鍋を食べるときも・・・・ひとり。
だけど、池袋に行けばみんなに会える。
「何処なんだ?シズちゃんの嫌がらせかな…ハハッ。」
瞳から涙がこぼれ落ちる。
「アハハハハハハハハ……ッ!」
シズちゃん何処にいるの?
……返事しろよ。
なんで俺の前から消えるんだよッ!!
シズちゃん・・・会いたい。
また喧嘩、しよ?
目の前に静雄が微かに現れた。
気のせいだろうか。俺を、俺の名前を呼んでいる。
次第に静雄は遠ざかる。
「やっ!やだっ!!行かないでっ!」
手を伸ばしても届かない。走っても追いつかない。
「シズ、ちゃんっ…ひとりにしないでッ!」
目を見開けば、見覚えのある天井。
「夢オチかよ。かっこ悪っ。」
そして、君の元に向かうんだ。
いつものような非日常に。
「いーざーやーくーんー!」
作品名:君がいなくなる夢を見た 作家名:アべハルナ