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アべハルナ
アべハルナ
novelistID. 20723
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久し振りに逢った君は

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蒼穹のファフナー~久し振りに逢った君は~


竜宮島に2年ぶりに帰ってきた。
そこにいたのは変わらぬ君。

「総士おかえり。」

あぁ、やっと愛しい君に逢えた。
「総士、これから暇?」
「あ、あぁ。」
「よかった。」
ふわりとやわらかな笑顔を見せた。
前はこんな雰囲気だっただろうか…。
「今日は俺ん家誰もいないんだ。来るだろ?」
「そうだな。一騎の家に行くよ。」
まただ・・・・どこか一騎は大人びていると感じる。
「総士?」
「あ、悪い。今行くよ。」
すごく見とれてしまう。
家に着けば、一騎は俺に抱きついた。
「逢いたかった。寂しかった。」
急に一騎の声は弱々しくなった。
「一騎、どうした?」
さりげなく背中に手を回すと、一騎は腕に力を入れた。
「ちょっ、かず、き!苦しいっ。」
腕の中でもがくが放そうとはしてくれない。
「総士・・・好きだよ。」
耳元で優しく囁くと躰がビクッと反応してしまう。
終始見つめあっていると一騎は顔を近づけ頬にキスをした。
唇。額。目。鼻。耳。首筋。
数え切れないほどキスをしてくる。
「んっ…くすぐったいよっ。」
「クスッ……可愛い。」

二年ぶりの彼は変わっていた。そして、自分も変わっていた。