おとといおいでくださいな
気に入られたいのはわかる。どんな世界だってできることなら友好関係、結びたいじゃない?そうでしょ?ああ、中にははなっから敵対関係大歓迎、なんてこともあるか。いやだねえばかだねえ。
まあ、そんなイレギュラーは置いといて。オレにおべっか使いたいのはわかるよ。わかるけどだからって雲雀恭弥にちょっと似た男連れてこなくても。ああ、なんだってあの人。かなりのレベル突き抜ける美形なのに。たくさん溢れてるんだよあのツラ。
っていうかさ。なにこれ。わるいごめんほんとうにごめんなさい、よろこべない。一応オレもボスだし?そんなに嬉しくないなあなんて思うプレゼントもらってもそりゃあ馬鹿の二歩手前のリアクションでよろこびますよ。ちなみに本気で涙でるくらい嬉しかったのはディーノさんのゲームセットと、獄寺君が極秘に用意してくれた漫画部屋。で、まあなんだ。ようするにそれくらいなもんで、あとは大抵演技力を発揮する場だ。だって美術館に置いてあるのが当たり前のツボ渡されたってどうすりゃいいんだ。飾る?わるいけど執務室ひんぱんに戦場なうになりますんで。まあそんな最後もありかもしれないけど。しれないけどね。
これは、ないだろ。ご機嫌をうかがわなきゃいけない男の、男によくにた男連れてくるってさ。つまり。こいつに抱かれてみては?っていってるんだろこれ。おいおい浮気しろってか?突っ込んだらもぎ裂くっていわれたからきっと突っ込まれたら多分文字通り。あそこ八つ裂きするんだと思うよっていうか。っていうかさ。
ちょっと、オレが突っ込まれてうれしー、なんて思ってるんじゃね?なんて考えてる奴手ぇあげろ。ああ8兆以上の、全世界共通であげろ。殴ってやるから。
あの顔とあの性格とあの性別で、オレはよろこんで寝た。わけねえだろ。全力で拒否るよそんなん。
なのに寝ちゃうんだよ!むしろ教えてほしいわっ!
なんであの人がいっちばんときめくんだよ!ばーか!
作品名:おとといおいでくださいな 作家名:夕凪