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普(あまね)
普(あまね)
novelistID. 25086
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DISAPPEAR

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「ねえ。本当にいいの?……ルカ姉さん」
彼は自身の上に乗り、赤い笑みを浮かべた彼女に問うた。
「何を今更。私が好きなんでしょう?」
「それは姉さんとしてだよ。そういう気持ちじゃない」
「じゃあどうして抵抗しないの?」
「姉さんを怪我させたくない」
「ふぅん…」
艶っぽい瞳でちらりと彼を見る。
「手首を締め上げられた状態で、よくそんなこと言えるわね」
彼は確かに手首をネクタイで一まとめにされていた。
「それでも暴れれば怪我をするかもしれない」
「甘いわね、レン」
「……なんとでも」
ルカはくすりと笑って、レンのシャツのボタンを外していく。肌に触れた彼女の冷たさに、身体がふるりと震えた。
「寒い?……大丈夫よ、すぐに暖かくなるから」
「寒いままでいいよ」
「あら、本当に?」
ルカは首筋にキスをした。否、それはキスではなかった。レンは短い痛みに顔を歪ませる。
「最低」
「なんとでも」
そのままベルトを外す。
「それ以上するともう戻れないよ」
「戻るつもりなんてないもの」
「姉さん!」
「実の姉じゃないわ」
彼女は微笑みを浮かべたが、それは複雑な感情が入り乱れているようだった。レンはその笑みに圧されるように、口を開く。
「ルカ……」
その声は震えていて。
「それで、いいの」
彼女もそう言って悲しそうに微笑んだ。

そして二人は快楽だけを求めて、心の痛みを無視して行為を再開した。
おそらく二人は、これから為すことを夜の間違いとして片付けるのだろう。
今宵は悲しい二人の男女の、始まりの夜。

作品名:DISAPPEAR 作家名:普(あまね)