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花木花

好きだと思った。同時に壊してやりたいと思った。
憎くて憎くて仕方ないのに、こんなに焦がれるような気持ちは何なのだろう。
分からなかった。だから言った。優しいあいつは困った顔で「オレもだ」と返してきた。
それがどうしようもなく腹が立って、とても嬉しくて。
時々見せる笑顔は愛おしくて、めちゃくちゃにしたくなった。
――優しくしたお前が悪い、バァーカ