仁王くん丸井くんlog
【私のカレは】
「左ききってさ、なんかいいことある?」
「パソコン使うとき右手でマウス持ちながら左手でメモとれる」
「あ~…」
「習字の小筆で名前書くとき手に墨がつかん」
「…ふむ」
「へー左ききなんだぁ、って女の子に言ってもらえる」
「あぁ?」
「左ききは天才型。さらに俺はAB型の天才肌じゃき」
「うーん…」
「もう秋だな」
目を細める。いつの間にか日誌は埋まっていた。左手に持ったペンを置いて、ブン太の手を握る。
「利き手同士で手が繋げる」
「…80点」
「じゃあこれはどうかのう?」
「何」
「手を繋ぎながら一緒にご飯が食べられる」
「…」
「ん?」
「行儀悪いし」
「うん」
「つか顔近いし。あーもー100点!」
「うん。俺左ききでよかった」
(まぁ俺両ききやけどね。)
(まぁそうなんだけどな。)
(反省文→)
作品名:仁王くん丸井くんlog 作家名:仁美@hitomi