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すべては、シナリオ通りだったんだと思うんだ。
俺は、君から生み出された歌う存在。
ねえ、君は笑ってる。こんなにうれしいことはないはずなのに、なんでだろう寂しいよ。
こんな気持ちじゃあ、君に心配かけてしまうね。
だから、俺はこの「答え」をつらぬき通すよ。
この「答え」が君を傷つけることになっても・・・・・。
でも、傷ついた君を見てしまうと前に進めなくなってしまうんだ。
俺らしくないね・・・。
だから、君が好きだった歌を歌うよ。
悲しいけど、この歌が君のもとに届くように・・・。
巡り合いは結局、運命だったんだんだろう。
君がこのプログラムを手に出来たのも。
そう考えることが出来たらきっと俺らしくいれるんだろうな・・・。
君に突き付けた「答え」が矛盾という名で帰ってくるんだ。
いつから俺は、こんなに弱くなったんだろうか?
君のいる所には行けないよ。
だから、君への思いを歌にするね。
記憶が色あせても・・・。
君に届いてくれるよう願いながら。
「お前、まだ歌ってんのか?」
「何?ツーちゃんには関係ないでしょ?」
「関係ないが、お前の歌聞いてっと吐き気がするんだよ。」
「じゃあ、聞かなきゃいいじゃん。」
「お前、まだ帝人のこと思ってるのか?」
「ツーちゃんには関係ない。」
俺は、走った。
「お前、それじゃあ報われないぞ。」
君が、作った時と今の時間が消えれば俺はこんなに苦しまないでいられるのかな?
それとも、「好き」とか「愛している」という感情をすべてに向けていればいいのかな?
君の、目や耳が聴いていなかったものを知っていたら君を「愛する」という行為が出来たのかな?
もう、遅いか。
君のために、愛の讃歌を・・・。
(君が幸せなのを願うよ。)