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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
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仮面ライダーW episode Dragoon

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第四話 Tの真実/新たなる戦い



突然俺たちの前に現れた「リクレイム」と言う組織
やつらは1年ほど前の事件で町にばら撒かれたT2ガイアメモリをしのぐ「T3ガイアメモリ」を幹部が所持している
今のところそれに対抗する手段は同じく龍介のT3メモリ…
もしかしたら、あのときの『サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム』でも対抗できるかもしれないが…
それは現状、特殊な条件がそろったときのみしかできない
つまり、対抗手段は龍介のみ…
だが、龍介はガイアメモリの製造ができるこの世で最後の人間だといった
その真意は…
そして、「リクレイム」という組織はどのような規模で、どのような組織なのだろうか…
ミュージアムを継ぐものという意味とは…
そして、あのときの「EXE」と関係はあるのだろうか…

「なあ、さっさと教えろよ、龍介」
翔太郎は問いただしていた
「まあまてよ。今話す」
そして龍介は全てを明かした
ここでまとめておこう
T3ガイアメモリとは
これは、シュラウドが財団XのT2ガイアメモリより強力なメモリをめざし、製造したものである
T2同様、スロット処置なしでメモリを使用者の体内に取り込むことが可能
形状は、純正メモリとに似ているためガイアドライバー(ダブルドライバー、ロストドライバー、アクセルドライバー)で使用することが可能
端子の色は赤である
これは、T2とは違うメモリであることを主張するためのものでもある
「それは、大体分かった。そうじゃなくて、お前が…」
翔太郎は少し言葉をためた
「おまえが…この世で最後のガイアメモリの製造ができる人間だって事を訊きたい」
「あ〜、やっぱりそこに行き着くか…」
結局、龍介はそれも明かした
「覚えてるか?翔太郎…。フィリップが消失していたときに僕がここに来たときのことを…」
「…もちろん…覚えているさ」

…僕は、あの時もう一つ用事があって風都に来たんだ
叔父さんの知り合いだって人から手紙をもらって…
「…ったく、こんなとこに呼び出して…」
そこは、深い森の中だった
あまり光の差し込まない…
そして、白い花の咲いている…
「あなたが…内藤龍介ね…?」
そこで僕は…包帯を巻いて厚そうなコートと帽子を着た女に出会った
「…?あんたは?」
「私はシュラウド…。あなたの叔父、荘吉の知り合い…」
そう、そこでシュラウドに会った
「あんたが僕をここに呼びつけた…。一体なぜ?」
僕はシュラウドに訊いた
「あなたにも…仮面ライダーになってもらうためよ…」
「仮面…ライダー…?」
僕はからかわれたのかと思った
でもシュラウドは真剣だった
「それで?…まさか…仮面ライダーになってあのドーパントと戦えと?」
「そう…。そして…もう一つお願いがあるの…」
「なんだよ、お願いって…」
僕はシュラウドが真剣そうな面持ちでいたように思えた
「ええ、あなたに、私のガイアメモリについての技術を継いでほしいの…」
僕はその言葉に最初、怒りを覚えた
「…じゃあ、あんたがこの街にメモリをばら撒いているのか…?」
シュラウドは少し前に手を出して「そうじゃない」って言って続けた
「私が造っているのは、ライダー専用の純正メモリ。決して、あのような街を泣かせるメモリではない」
たしかに彼女はそういった
街を泣かせる…
きっと、翔太郎に感化されたのかな
そう僕は思った
「そう…なら、いいかな…。でも、なんで…」
「私の命はもう長くない。それに私が死んでは、あの子達を手助けできない…」
僕は知っていた
翔太郎とフィリップが仮面ライダーだって
「そう…」
こうして、僕はシュラウドのもとで純正メモリの製造を学ぶことにしたんだ…

「そうか…母さんは…龍介に技術を託したのか…」
「それで、お前がこの世で最後のガイアメモリの製造ができる人間ってわけか」
ちなみに、財団Xはすでにガイアメモリから手を引いているため、ガイアメモリの製造は行っていないし、資料も破棄したと言う
「ああ。で、これがそれに必要なものさ」
龍介はそういいつつカバンからノートパソコンらしきものを取り出した
「これは?」
フィリップは興味深そうに訊いた
「ただのパソコンさ。で、これが…」
そしてそのカバンからなにやら15cm程度の直方体がついたコードと、USBメモリを出す
「ガイアメモリ製造アダプタと、地球の記憶を納めたUSBメモリだ」
その二つを先ほどのパソコンのUSBにつなぐ
今度はもう一つのカバン…というより10cm程度の立方体の形をしたケースから何かを取り出す
それは、なにやら機械の基盤にガイアメモリ端子とガイアメモリに秘められている記憶をかたどったイニシャルが書かれている小窓がついているものを出した
ちなみに、小窓には何も書かれていない
「これは?」
「これは、ガイアメモリ本体さ。これを…」
それを龍介は、ガイアメモリ製造アダプタのふたを開け中に入れ、ふたを閉じる
「こうして、作りたいメモリの記憶を本体に書き込む」
そして書き込みを開始する
待つこと数分
書き込みが完了し、本体を取り出す
その本体の小窓には、「T」の文字を雷でかたどった文字が浮かんでいた
そして先ほどのケースから見覚えのある10cm程度の長さのものを出す
「そして、このメモリのガワに入れる」
本体をガワにしまい、確認のためにボタンを押す
『Thunder』
そうガイアウィスパーは発音した
「これで、完成だ」
ちなみにこれも端子の色は赤だ
「…意外と簡単だな…」
「でも、さっき見ただろ?このUSBメモリにはセキュリティーのための認証システムがある。僕以外はそうやすやすと作れない」
「まあ、な」
「まあ、たまにフィリップに手伝ってもらうことになるかもしれんが」
「ああ、協力するさ」

「それで、リクレイムってどんな組織なんだろうな…」
ちなみにいまは龍介と翔太郎は外にでていた
ちょっとぶらぶらするのも悪くないだろうと言うことからだ
「みんな必死で情報を集めてるとこだろうな」
「まあ、なんにしても、早く潰さないとな」
「そうだな」
刹那、目の前に人が現れる
「お前は?」
龍介は訊いた
「お前らが知る必要も無い。俺が殺すからな…」
その手にはガイアメモリが握られていた
端子が銅なので、試作型だろう
『Iceage』
そう聞こえた
「試作メモリか…」
そして二人はドライバーをつける
「フィリップ!」
『ああ、いくよ』
「相手はアイスエイジだ。ヒートで頼む」
『分かっている』
『Heat』
『Joker』
『Dragoon』
そしてポーズをとり、変身する
「行くぜ…」
Wは先行してパンチをお見舞いする
「うぉりゃ!」
ドーパントはそのまま吹っ飛んだ
そして龍介はドラグーンマグナムでドーパントを狙撃する
ちなみにこのドラグーンマグナム、シングルマキシマムやツインマキシマムも可能だ
「試作メモリならそこまでてこずらせることは無いだろう」
龍介はドラグーンメモリを抜き、ベルトのマキシマムスロットに挿した
「はああぁぁぁぁ!!!」
龍介の周りに竜巻のような風と青い炎と雷が起こった
その風に乗り、龍介は片足で飛び上がる
そして、ある程度上まで上がると上昇が止まる
その状態から龍介の体は縦方向に回転しだした