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甘い時間

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春めく暖かい某所。
人知れずある其の場所は、人間が動物だというのなら、彼らは人間ではなく国という名の人であり、存在する人間という人々が『国』と認識するモノと共に生きていく人たちの会議をする場所。
そこの会場もまた、一段と春めいていた。
「ほらアル、パンズの屑こぼしてる。」
アーサーはそう言ってケーキを食べていた手を止め、ハンバーガーを食べるアルフレッドの服についたパンズの屑を叩き落とす。
それを怪訝そうに見たかと思うと、アーサーの顔をアルフレッドは見て笑った。
「なんだい、アーサー。
 君だって口元についてるんだぞ。」
笑いながらアルフレッドはそう言うと、アーサーの口元に付いていた生クリームを舐め取る。
アーサーはそれに一瞬びっくりしつつ顔を赤らめた。
そして、お互い顔を見合わせると嬉しそうに微笑む。
「アーサー、そのケーキ一口頂戴。」
そう言ってアルフレッドは口をあける。
ソレを笑いながらアーサーは見つつ、ケーキをフォークで少し取ると、そのままアルフレッドの口に入れた。
「菊が作ってくれたショートケーキだ。
 うまいか?」
微笑みながらそう聞くと、アルフレッドは満足そうに微笑む。
「アル、俺にもそれ一口寄越せ。」
アーサーはそういいながら、アルフレッドの持つハンバーガーに齧り付く。
そうされたのを嫌がるそぶりもなく、アルフレッドは手元にあったバニラシェイクを飲んだ。
「甘いの喰ってるから、しょっぱいなぁ。」
笑いながらアーサーがそういうと、不意にアルフレッドの顔が近づいてきた。
「アーサー、君はワザと付けてるのかい?」
少し真顔でそういったアルフレッドは、アーサーの口元に付いたケチャップを人差し指でぬぐうと、そのまま舐めた。
「ば・・・馬鹿、ワザとなんかじゃねぇよ!」
向きになって反論するアーサー。
それを笑いながらアルフレッドは、アーサーの髪を撫でた。
そうされることに安心感を覚えるのか、成すがままのアーサー。
「あ、アーサー。
 今日、泊まりに行ってもいいかい?
 いいよね?
 異論反論は認めないんだぞ。」
にこやかにそう言い放つアルフレッド。
言い出したら聞かないのを分かっているのもあるが、もっと傍に居られるのが嬉しくてつい顔に出てしまうアーサー。
「・・・反論は認めないって、こっちの都合は無視かよ。
 しょうがねぇなぁ、アルがどうしてもって言うなら・・・別にいいけど。」
そっぽ向いて真っ赤な顔でアーサーがそう言っても、仕方ないというより、嬉しくて仕方ないとしか取れない発言。
そう言ってくれたのが嬉しいのか、アルフレッドはアーサーの額に口付ける。
そして、アルフレッドの膝の上で自然にお互いの右手と左手を絡ませる。
さも何もしてないかのように、アルフレッドは振る舞い、アーサーは嬉しさと、どうしていいのか分からず身悶える。
それでもお互いの顔ははにかんでいた。

耀が腕を組んで二人の前に仁王立ちする。
それを二人はきょとんとした顔で見上げる。
耀の隣に居たルートヴィッヒは頭を抱え、フェリシアーノとイヴァン、フランシスとアントーニョ、ギルベルトはソレを見てニヨニヨと笑っていた。
菊とロヴィーノはと言うと、カメラとビデオカメラを始終回している。
ロヴィーノはどうやら頼まれてまわしているらしい。
「・・・お前ら、ここどこだか分かってるアルか?」
見下すような顔で耀がそう言い放つ。
そして、二人ともふと我に返る。

今更我に返っても後の祭り。
その後、二人はがっつりと耀とルートヴィッヒの説教を受けることになった。






END
作品名:甘い時間 作家名:狐崎 樹音