ユラメク
モウ少シデ私ハ完全ニ消去サレル。
怖いけれど、仕方ないんだ。
マスターは、ずっと私に謝っていた。
ごめんな、ごめん。
その言葉ガ私のココロに響キ渡る。
いいの、これハしょうガなイ事ナんだ。だから謝ラナイで、泣かないデ、マスター……。
そんな言葉も、全てノイズにかき消されて消えてゆく。
カナシイ、クルシイ。だけど、最後だけは、笑っていたい。
もう右腕は無くなっちゃったから、代わりに左腕で涙を拭きとる。
モウ、泣カナイヨ――――。
精一杯笑って、お別れするんだ。
今までアリガトウって思いも込めて。
貴方の望む世界に
幾つ影法師 お願い
私の大好きな
その手を解いて
サヨナラ ――――。
+END+
※次ページはあとがき、歌詞等です。