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Plam2

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わずかな間でしたがどうもありがとうございます。
先生には本当にお世話になりましたね。一回宇宙人にさらわれてこの地球をはなれた10代前のオレのご先祖。彼から体質が変わったのか、オレはこの星と本当に合いませんでした。引力との折り合いが悪くいつも転んで。精神同調チャンネル自体が違うのか、周囲との関係も良好とは言えませんでした。そう、根本的にオレはずれていました。空気もご飯も言葉も服も。何もかもがわずかにずれて自分にくっついている気がしていました。
そのずれがいっそ不愉快であったなら。多分もっと早く簡単に今日という日を迎えたはずです。いろいろ、本当にいろいろな誤解、疑惑、拒絶、暴力をオレは向けられたのですが、結局この星は、自分の異質を許してくれた。愛してくれた。だからオレは今日までここで生きていたのでしょう。
ですがもう、いい加減行かないと。甘えてばかりですみません。オレはこの星から自立します。オレはオレの家を作りにいきます。

さよなら、愛しき星と、オレの先生


地球人だった沢田綱吉より


「バカな子」

雲雀は手紙をポケットに捩じ込み、自宅のドアを蹴破って走り出す。どこへ?そんなの。宇宙人がUFOをボバリングさせたりたらりら~と人をテイクアウトするのはドラえもんでもお馴染み、山と相場が決まっている。たぶん今頃絵に描いたような光景が展開しつつあるに違いない。ベタすぎる!ならばとことんベタに、宇宙船に乗り込む君に追いついてついてってみせようじゃないか。


無茶ぶりをしたかぐや姫でさえ人の心を無くさないと月に帰れなかったってのに。ねえ、そうだろう。バカな沢田綱吉。「愛しき」、の後。筆跡が「先生」って残っているんだよ大間抜け。僕の宇宙人!



宇宙人にさらわれた沢田家と、雲雀准教授



作品名:Plam2 作家名:夕凪