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【中身見本】Revive

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【Revive】 8章目 途中抜粋

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ドラコは確かに、美しかった。
──多分、自分が今まで出会った、誰よりもきれいだった。

ハリーは相手の、零し続けている涙を指先でそっと拭うと、ドラコは顔を上げて微かに微笑んだ。
腕をハリーの肩にまわして、自ら懐深くに、一層身をすり寄せてくる。
ドラコの柔らかな毛先が、顎をくすぐった。
胸に満ちてくるのは、温かな感情だった。
ただ、その笑顔に愛おしさがこみ上げて、胸が満たされていく。

両手を差しのべて、ほほを包むようにして、ドラコの顔を上に向かせる。
青い瞳がハリーを見て、安心したように、目を細めて微笑んだ。
唇が動き、言葉にならない言葉を紡ぐ。魅かれるように、その唇にキスを落とした。

心のどこかで「やめたほうがいい」と、自分を押しとどめる声がする。
自分でも間違っていることは、分かりきっていた。
意識が混乱し、弱りきっているドラコと、キスをするべきではない。
相手の弱みに付け込む、ひどくズルイやり方だ。
きっと正気に戻ると、大変な後悔が自分を襲ってくるだろう。

しかし、ハリーはどうしても、止めることが出来なかった。

これまでにキスをしたことは、数えきれないほど何度もあったし、別段恋人に不自由をしたことは、一度もない。
一夜限りの遊び相手や、ちゃんと付き合い、一緒に暮した相手も何人かはいた。
ドラコとは生まれも、育ちも、生き方も、自分と重なる部分が何ひとつもない相手だった。
全く相反する生き方をしてきたし、ドラコはハリーをひどく嫌っていたはずだ。ふたりは最初から、近寄るべきではない者どうしだった。

──それなのに、なぜ、その相手とキスを交わしているのだろう?
答えは出なかった。

ただ自分から、相手を離すのが嫌だった。

確かめるように、ドラコを抱きしめたままキスを繰り返す。
舌と歯で相手の唇を押すと、それは薄く開いて、ハリーを迎え入れた。
固まっている舌を吸っても、相手からの反応はない。
しかし、ハリーを拒絶している訳でもなく、嫌がって抗う素振りもなかった。

頭を抱え込み、首筋に指を走らせ、うなじから鎖骨のラインを撫でながら、何度も口づけを繰り返す。
唇の角度を曲げて、深く相手を探った。
時々、息が苦しくなり、キスの途中で顔を離すと、ドラコはぼんやりとした瞳でハリーを見詰めて、自分のほうから顔を寄せてきた。

ふたりして重ねては離れて、息を乱して抱き合っていると、すべてが甘く溶けていくようだ。
ハリーは溺れるように、夢中でキスを繰り返した。

──どれくらい時間が経ったのだろう。
ひどく長く感じられたけれど、実際は短くて、ほんの数分しか経っていないのかもしれない。

突然、縋りついていたドラコの手から力が抜けた。
ずるずると滑り落ち、そのまま相手にぐったりと凭れかかると、全く動かなくなる。
まるで電池が切れたように、首ががっくりと折れてうつむき、全身から力が抜けた。

「──ドラコ?」
 呼びかけてみても、相手からの反応はない。

意識を失い、ハリーに凭れかかっているだけだ。軽くゆすってみても返事がなかった。
ハリーは夢から覚めたように頭を上げて、辺りを見回した。
そこには何も変化がなかったけれど、ついさっきまでとは明らかにちがう別の感情が、自分の中に芽生えたことに愕然となる。

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――続きは同人誌にて。
作品名:【中身見本】Revive 作家名:sabure