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No Title

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「どうして男に生まれなかったんだろう」
そんなことをぽつりと零した。
「男に生まれたかったんですか?」
「愚問だね」
男ならば月のモノに悩まされることもない。闘う時に胸も邪魔にならない。
油断と隙を生めるのは便利だけど手加減されるのは屈辱。
「手加減されるくらいなら死んでやる」
「物騒な事言わんで下さいよ」
オレ貴女が死んだら泣いちゃう。
「勝手に泣けば」
「ひどくない!?」
さすがにそれはひどいと思いますよ雲雀さん!と、後ろでぎゃあぎゃあ言うもんだから裏拳で黙らせる。
一番手加減してる人間のくせにどの口が言うか。どっちがひどい。
やはり女は不平等の中にいると思う。
「男に生まれたかった」
もう一度言う。いっそ性転換でもしようか。
後ろで呻きながら、それは困ると綱吉は漏らした。
「それじゃ幸せにしてあげらんないじゃないですか」
「甲斐性無し。どっちでも幸せに出来るとか言えないの」
「面目ないです」
へらりと、それはもう普段のアホ面で情けなく笑うので。
ダメツナ、とため息混じりに吐き捨てた。
作品名:No Title 作家名:七篠由良