part3
(風)「寒い、所なのか?」
(円)「ああ!」
(吹)「へ~。久しぶりだな~!」
(鬼)「吹雪の所は、毎日雪だったのか?」
(吹)「うん。そうだよ」
(豪)「もうすぐつくんじゃないか?」
そして・・・・・
(円)「ついた!」
(風)「本当に雪だ!」
(鬼)「でも、こんな所に、サッカーコートなんて、あるのか?」
(吹)「僕、この場所知っている!一回来たことあるんだ!」
(豪)「サッカーコートは?」
(吹)「なかったと思うけど・・・・・」
(風・鬼・豪)「はっ!」
(円)「たまには、息抜きも必要だろ!」
(風)「もう。円堂・・・・まあ、たまには・・・」
(鬼)「ふん。いいだろう」
(豪)「たまに、だからな・・・・最近サッカーばっかりだったし・・」
(吹)「ありがとう!円堂君!」
そして、いろいろ遊んだ。とっくに夜になってしまった。
(円)「ちょっと待った!」
円堂は、みんなが部屋に帰ろうとすると、ひきとめた。
(円)「今から、肝試しをする!」
(風)「肝試し?」
(円)「ああ!」
(鬼)「そんな、くだらないことやっていられるか!」
(豪)「ありえない・・・」
(吹)「えー!僕は、賛成だけどな~」
(円)「ちなみに!当たりくじを引いた奴は、風丸と二人きりだ!」
(鬼・豪)「やる!」
円堂が今、言った事は、風丸には、聞こえていなかったみたいだ。
そして、決まった。風丸と組むのは・・・・
(吹)「僕だね。よろしく。風丸君!」
(風)「ああ、」
そして、肝試しが始まった。
(円)「ルールな!この雪が積もった墓を全部回って、一番奥の大きい奴に御祈りしてくる。そして、自分の名前の紙を、石かなんかで、置いて、帰ってくる。そして、明日の朝ゴールしていないのは、誰か調べる!」
(鬼)「わかった。では、まず俺達からだ。」
このチームは、人数的に、三人になった。
そして、少しして・・・・三人とも走って帰ってきた。
(円)「行ってきた・・・・ハァー」
(鬼)「疲れた・・・・」
(豪)「・・・・・・・・」
(吹)「なんて言って、怖かったりして!」
(円・鬼・豪)「違う!」
(吹)「わかった。わかった。よし、行こう!風丸君!」
(風)「あ・・・ああ。」
そして、少し歩いた。
風丸は、少し震えていた。
(吹)「どうしたの?風丸君?」
(風)「いや・・・遊んでいるときは、熱くて上着脱いじゃって、ここに来る時も、脱いじゃって・・・ちょっと、寒い・・・」
(吹)「そうか・・・・・僕も置いてきちゃった・・・・そうだ!このマフラー使いなよ。」
(風)「でも、それじゃあ、吹雪が寒いだろう。」
(吹)「これでも、雪国育ちだから、大丈夫だよ。」
(風)「ああ、ありがとう。」
そして、結構歩いた。
(風)「まだかな・・・?」
(吹)「もう少しだと思うけど・・・・」
(風)「・・・・・・・・・ちょっと、怖いかも・・・・」
(吹)「大丈夫。僕がしっかり守ってあげるから!」
(風)「えっ・・・あ・・・ありがとう。」
・・・・・・・
(風)「これか・・・・結構でっかいな」
(吹)「まず、お参りして・・・」
(風)「名前の札を置いて・・・・よしっと。行こうか、吹雪・・」
(吹)「うん・・・・まって・・・・」
(風)「何?」
(吹)「これ・・・考えてみれば、全部お墓だよね・・・」
(風)「ああ、だろうな。墓地なんだし・・・・吹雪?」
(吹)「うっ・・・・」
吹雪は、いきなり、しゃがみこんで、泣き始めた。
(風)「吹雪・・・?どうした・・・」
(吹)「僕の家族は、お墓にも入れてあげられなくて・・・それで、それで!」
(風)「吹雪・・・・」
風丸は、わかったのだ。吹雪は、家族を思い出したのだと。
(吹)「僕は・・・・・・・・僕は・・・」
(風)「吹雪。こっち見て!」
(吹)「風丸君?」
(風)「吹雪がね。家族を殺したんじゃないんでしょ!」
吹雪は、うなずいた。
(吹)「でも・・・・僕は、一人で逃げたんだ。」
(風)「俺、思うんだけど。君の家族は、全員誰か一人でも生きていてほしいと思っていると、思うよ。」
(吹)「風丸君・・・うん。ありがとう。」
(風)「それでよし!いつもの元気な吹雪に戻ってね!」
(吹)「風丸君は、強いね。」
(風)「今は、怖いよりも、吹雪に元気付けてもらわないと。あとで、困るだろう!」
(吹)「うん。風丸君は、最後場で、いや、この、肝試しだけとは言わず。ずっと守ってあげるから!」
(風)「吹雪・・・・うん!頼もしい!」
(吹)「よし、帰ろうか・・・・風丸君?」
その時、風丸がいきなり倒れた。
息が荒かった。
吹雪は、すぐに、熱を確かめてみた。
(吹)「風丸!大丈夫?・・・・・・・・・熱がある・・・・」
(風)「ごめっ!ハァーハァー・・・早く戻ろう・・・・」
(吹)「だめ!これ以上動いたら、体を壊すから!」
(風)「でも・・・・・」
(吹)「僕、こう見えても結構力持ちなんだよ。」
(風)「でも・・・・俺重いし・・・」
(吹)「そうかな・・・・豪炎寺が軽すぎ・・・・って言っていたけど・・・」
と言いながら。吹雪は、素早く風丸を持ち上げた。
(吹)「風丸君・・・・本当に、食べている?軽すぎる・・・」
(風)「食べている・・・・ハァーハァー・・・・」
(吹)「・・・・大丈夫だよ。もうすぐでつくからね。」
そして、円堂達が待っている場所に戻ってきた。
円堂達もビックリしていた。
そして、すぐに、部屋に戻り、
(吹)「大丈夫?風丸君。ごめんね。無理させちゃって・・・」
(風)「だい・・・・じょう・・・・ぶ・・・ごめん。心配・・・・かけて・・ハァー・・・・すぐに、直すから・・」
(吹)「うん。お休み。」
風丸は、寝た。
吹雪は、もう少し、風丸を見ておくことにした。
(吹)「風丸君・・・・ごめんね。僕のせいで・・・・僕が、僕が・・もっとしっかりできるように、なるから・・・・許して・・・・」
吹雪は、泣きながら、風丸の隣で、眠りについた。
そして、朝・
(風)「朝・・・?吹雪・・・・」
吹雪は、気持ち良さそうに寝ていた。
風丸は、そんな吹雪に毛布をかけてあげた。
(風)「吹雪・・・ありがとう。」
そして、吹雪も起きた。
(吹)「風丸君・・・・元気になったんだね!」
(風)「ああ!最後まで、俺の事見ていてくれて、ありがとう!吹雪!」
(吹)「風丸君・・・・」
吹雪は、何を思ったのか、風丸にキスをした。
(風)「吹雪!」
(吹)「僕変わるから!強くなるから!」
(風)「吹雪?それと、キスと、何の関係が?」
(吹)「そうだな~・・・・・勇気・・・かな・・・」
(風)「もう!吹雪ってば!」
こうして、ここでの合宿が終わった。