APHで海賊パロ4
「あらみんな来たのね♪」
後片づけをしていた女性がにこやかな笑みを浮かべて皿をもって来る
「はいチュロス、全部食べちゃダメだからね!」
ちゃんとかがんでアル達と目線を等しくして話しかける
「ありがとうなんだぞ、エリザ!」
女性はエリザというらしい
「で、あなたが菊さんです・・・ね?初めまして、エリザベータです。この家で子供たちのお世話をしています」
「は、初めまして菊と申します。今日からこの家で担当医として働かせていただきます」
「あら、お医者さんなの!?じゃあアーサーさんも長年の夢がかなった・・・あ、コレ言っちゃダメだった」
内緒ね、と小さく笑うエリザ
「菊ー!!チュロス食べてみろ!おいしいぞ」
アルが棒状の物を差し出す
「これがチュロスですか・・・」
一口かじってみる
「甘い」
カリッとしていて甘くてスパイスの香りがして・・・とにかくおいしい
「とてもおいしいです」
「その一言が聞きたかったんや〜」
いつのまにかアントーニョが背後に立っていた
「菊ちゃんの国とは嗜好が違うから心配しとったけど、おいしい言ってもらえて親分嬉しいわ」
ニコニコと太陽のように笑う彼の肩をだれかがグイとつかんで引く
「アントーニョ、この子が菊ちゃんか?」
ゆるくウェーブした淡い金髪に蒼い瞳かなり整った顔立ちだ
「そうやで・・・って、紹介してなかったな菊ちゃんコイツがフランシスや」
「初めまして菊と言います」
「へぇ、可愛いじゃん・・・初めまして、俺はフランシス・ボヌフォア普通にお兄さんって呼んでね★」
「あー菊ちゃん、普通はみんなフランシス、とかフランって呼んどるからな」
「ちょっと、それ言わないで!」
なにかと騒がしくなってきた中・・・
「ケセセ、あー1人楽しすぎr・・・ってなんでみんなここにいるんだよ!?」
一人の青年が入ってきた、彼もまたこの家に住む者なのだろう
「ん?なんだギルか・・・」
「俺がつまみ食いしようとしたのバレちまったのか!?」
「最近なんか食材が減ってると思ったらあんただったの・・・」
エリザが手にフライパンをかまえる
「ギルもチュロス食べへんか?」
「な、なんだそういうことかよ・・・」
「あ、そうやギルこの子が菊ちゃん、今日からこの家の一員や」
「初めまして、よろしくお願いいたします」
「ん、俺様がギルベルトだ、よろしく」
珍しい白銀の髪に紅色の瞳
「えーとこれで大体みんなと会えたはずやで・・・」
「意外と少ないでしょう?」
「悪いのは全部アーサーだから」
「アイツが他の奴をなかなか認めねぇんだ」
「私が来た時には普通に通してくれましたけど・・・?」
「そりゃよっぽど気に入られたな」
「アーサーに気に入られるなんて菊ちゃんすごいわぁ」
「アイツは一目見て気に入らなかったらずっと頑固だからな」
「難関の試験に合格したと思って喜んどけ」
「はあ・・・」
胸にツクンとなにかが響いた