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突き放すのは、きっと好きだから　リボン組

「ねぇねぇセーちゃん」
「何すか」
「お兄さんにご褒美ちょうだい？」
「何であげないといけないのか分かりません」
そう言ったのに後ろからハグされる
「うーん女の子はいいねぇ」
「離してください！！」
バンッと突き飛ばす
「おうおう、身持ちの堅いレディだな。教育者の顔が見たいもんだ」
「今すぐ鏡を見れば会えますよ？」
さんざん男には注意しろって言ったくせに
「あれは、変な男に気を付けろってことで」
「変な男に一番しっくりくる人に言われたくありません」
「お兄さん以外ってこと。セーちゃんはお兄さんの物なんだから」
「本当に意味わかりません」

突き放すのは、きっと好きだから
　　　　　　　　　　　　　　―――離れなかったら私から抱きしめてしまいそうなんです。