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翼の音は、あっという間に遠のいてしまった

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翼の音は、あっという間に遠のいてしまった

 頭上から、力強い羽ばたきの音が聞こえる。空を仰げば茜色の羽毛に包まれた翼を翻して舞うアルダモンの姿があった。
 天かける竜人、そんな表現がよく似合う。
 「あいつは飛べていいな」
 走りながら思わずそう言葉を漏らせば、隣にいる兄が困った顔で笑う。
 「そうだね…あいにく、俺達には翼がないから」
 飛べない以上、どうしても地上から追う事になってしまう、それで置いて行かれる気がするときがまれにあった。
 3人一組、光と闇と火。誰が欠けても成り立たない関係なのは十分承知しているし、他の2人もそれは分かっているはずなのだが。
 「拓也に限って、俺達を置いて行く事なんてありえない。って分かってるのにね」
 「なんだ、同じこと思ってたのか」
 「輝二も?やっぱり双子は考えることも同じなのかな」
 顔を見合わせて共に苦笑する。
 力だけでなく、存在のバランスを取るためには3人でいることが必要。先行する拓也を追うのではなく、その両隣に並んでいるためにはどうしたらいいだろう?
 「余計なことを考えてる時間はないんだけどな」
 「そうだね…急ごうか!」
 走る速度を上げながら、右手に出現したデジコードにデジヴァイスを押し当てれば光と闇があふれ出す。
 光を纏ったベオウルフモン、闇を纏ったレーベモンへと姿を変えて、一気に跳躍すれば戦うアルダモンの元へたどり着くにはそう時間はかからない。
 「二人とも遅せぇよっ!」
 「悪い、遅れた」
 「その分は取り返すから怒るな」
 3人でいれば、負ける気はしない。いつだって、どんなときだって。小さな不安は瞬く間に吹き飛び、戦闘に神経が集中する。
 「これからが本番だぜ!」
 勢いのいいアルダモンの声に、双子は小さく笑みを漏らした。