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スピカ@黒桜
スピカ@黒桜
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APHで海賊パロ5

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「今日は菊ちゃんが俺たちの仲間になった記念日だからお兄さんがおいしい料理をつくってあげよう★」

「フランシスさんは料理もできるんですか!!」

「料理の腕だけはいいんだよなぁ・・・」

「ちょっとギル!だけ、ってどういうことよ」

「言葉の通りだぜ」

「まあまあ二人とも」

「喧嘩はいけないんだぞ!」

「ほら、こんな小さな子供にまで注意されて」

笑いの絶えないにぎやかな家族だ、と思った

その様子がどこか故郷の家族を思い起こさせて胸がチクリと痛む

「私もこの一員になるんですね・・・」

「菊ちゃんならお母さん、ってところやなぁ」

「私、男ですよ・・・?」

「ええっ!?!」

シンとあたりが静まり返った

「知らなかったんですか?」

「菊ちゃん男だったの!?」

「え、私は気づいてたわよ」

「オレもだぞ!」

「ボクもそうだと思ってました〜・・・」

「え、じゃあ気づいてへんかったのは俺とフランとギルとロヴィだけっちゅうことか?」

「俺は気づいてたぞコノヤロー」

「ええロヴィも!?」

「大の大人が三人だけってあきれたわ・・・」

「だってどっから見ても女の子やろ!!髪とかサラサラやし、細いし、雰囲気とか・・・」

「私、そんな弱そうですか?」

そんな風に見られていたとは心外だ

「いや、弱そうっていうか儚げって感じだ、な・・・」

「まあ、お兄さんにとって性別なんて関係ないんだけど」

「どういう発言だよ」

「ねぇ、そういえばアーサーは気づいてると思う?」

「無理だな、アイツ鈍いし」

「絶対に気付いてへんわ、賭けてもええで」

「このままじゃヤバイかもな・・・」

フランシスがボソリとつぶやいた

「どううことです?」

「あ、いや、これは企業秘密ねっ・・・!アイツ勘違いしてるかもってこと」

「おい、フランそれってまさか」

「お兄さん、ちょっと話しつけてくる」

そう言ってフランシスは足早に厨房を出ていった

「どうしたんでしょう?」

「あー菊ちゃん、気にせんといてな、ちょっとした手違いだから」

「私、なにかしましたか」

「お前が心配することじゃねぇから安心しろ」

「はい・・・」

心の中に残った不安は暗雲のようにたちこめていた



「おい、アーサー」

「なんだフランシスか、人の部屋に入るときはノックぐらいしろよ」

「菊ちゃんのことなんだけど・・・」

「ん?ああ、アイツかいいやつだろ?アルもたまにはいい仕事してくれ・・・」

「あの子男の子だよ」

「へー・・・ってマジか!?」

「今聞いてきた、やっぱり気づいてなかったのー」

「嘘だろ!?このままじゃ定員にあわないじゃねぇか」

「お前、本当にあの計画、実行する気なの?」

「当たり前だ。俺の長年の夢なんだからなっ!!」

「そのために女子供を巻き込んで」

「それは・・・仕方ないんだ。ここに残したらもっと危ない目に合う。お前だって分かってるだろ」

「まあ、みんなタフだし、大丈夫だと思うけど」

「問題は女が一人しかいないことだな」

「そんなに必要なの?エリザちゃん一人で十分でしょ」

「もしもの時に強い女が必要なんだよ!!女なら相手が油断するだろ、」

「じゃあ菊ちゃんを女の子、ってことにしておけば?」

「どういうことだ?」

「女の子に見えるだろ?そのまま男です!って大々的に言わなきゃいいんだよ」

「なるほどな・・・でも許してくれるかなぁ」

「ないしょってことで、どうよ?」

「俺の紳士の誇りが許さない」

「じゃあお前が言ってね。お兄さんはなんにも知らないってことにしておくから」

「うっ・・・分かった。今日の晩飯の時に言う。」

「ちょっ、本気?」

「あたりめぇだ。」