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擬人化サンプル【Beasts】モブ×兄弟・独普独R18

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 キスの合間にどうにか言葉を紡ぐとギルベルトは少しばかり不満げに
口唇を離した。
「……あんだよ、お前もヤりたいって言ってたじゃねぇか」
「急すぎるだろ……って、兄さんっ!」
 口唇は離してもいつの間にかシャツの内側に滑り込んでいた手はルート
ヴィヒの腹筋を撫でさするのを止めず、上へ上へとなぞりだす。
「いいじゃねぇか。ヤりてぇんだよ、今すぐ」
 明け透けに言うと、ギルベルトの手はルートヴィヒの腰元のベルトを
さっさと引き抜きにかかる。焦ってその手を押さえると、あろうことか
舌打ちされた。
「どうしたんだ、本当に」
「中途半端すぎてモヤる。暴れたりねぇ」
 簡潔に告げるギルベルトの言いたいことはすぐにピンときた。
 やはり先程のケンカが期待はずれに不発に終わったせいでくすぶる熱が
性衝動に転換されたのだ。言われてみれば単純明快な話で、ルートヴィヒ
は脱力した。
「だから付き合え」
 凶暴に笑う様子に苦笑を禁じ得ない。我が兄ながらなんと即物的で直
情的なのだろうと。だが、妖しく微笑みかけられて、ずくんと下着の中
の自身が堅くなる自分も大概だと思い直しながら、もちろんと持ち上げ
た膝で兄の股間をやわりと押し上げた。
 ひゅ、と一瞬息を飲んだギルベルトに、幾ばくかの溜飲を下げながら
寝室へ行こうと誘う。だが、それには首を振られ、ぐっとさらに身を寄
せられた。
「いいや、待てない」
「待てないって……すぐそこだろ」
「俺が待てないって言ったら待てないんだよ」
 傲慢を絵に描いたような態度は逆らいがたいが、簡単に流されては
いけない事情もある。何しろ自分達は男同士だ。女とセックスするよ
うにいつだって何の下準備もなしに簡単に楽しめるわけではない。
やや強めに兄の熱い身体を押し戻しながら、シャワーはといつも通り
訊ねる。
「いらねぇよ」
「中、洗ってないだろう」
「別に気にしねぇ。ゴム使ってやるからいいだろ」
「俺が下か」
 話の流れがいつの間にかそうなっていると遅ればせながら気付く。
ごそごそとルートヴィヒのズボンの中に手を差し入れながら当然だろと
嘯く。快楽というなら下のそれは飛び抜けているが、同時に苦痛も負担
も大きいし、翌日以降にも影響が出る。ルートヴィヒが一言抗議を申し
出るのも当たり前だった。
「今日は俺が突っ込みたい気分だからな」
「前回も俺が下だっただろう。今日は逆に……」
「それだって久々だったじゃねぇか。お前、調子にのると連続でのっかって
 きやがるし、一回に何発もやりたがるし」
「それは、兄さんがそうして欲しそうだから……」
 言い訳がましくぼそぼそ語尾を濁すルートヴィヒに、ぶは、とギルベ
ルトが吹き出す。




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