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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
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とある夢幻の複写能力<オールマイティ>

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「俺がいってくる」
「では、わたくしが空間移動させて…」
「いや、それにはおよばねぇ」
叶は告げる
それを理解できずに黒子ははてなマークで頭をいっぱいにする
「俺の能力、実は高速演算じゃないんだ」
「へっ?」
「ホントはな、複写能力ってんだよ」
「…はい?」
「詳しい説明は後で。じゃあ、行って来る」
刹那、叶は消えた
その場から忽然と
「…どういう、事ですの?」
しかし黒子は仕事を思い出す
「こうしてはいられませんの…」



非難を終え、確認を取っていた飾利に、一本の電話が入った
『初春!今すぐそこを離れなさい!』
「いま、全員非難したか確認を…」
『今すぐそこを離れなさい!!』
飾利は言ってることができなかった
しかし黒子はなおも続ける
『過去八件の事件全てで風紀委員が負傷してますの!!犯人の狙いは、観測地点付近にいる風紀委員!!!』
その言葉を聞いて、我に返る飾利
『今回のターゲットはあなたですのよ初春!!!』
そこにあの女の子が駆け寄ってきた
その手にはあのカエルのぬいぐるみが握られている
女の子曰く、めがねの少年に渡してほしいと頼まれたらしい
それを見て女の子を捜していた当麻と美琴は安堵の息を漏らす
そして同時に美琴は気づく
そのぬいぐるみを持っていた人物を
瞬間、飾利は気づく
そのぬいぐるみの中心に重力子が集まっていることを
そして女の子をかばうようにぬいぐるみを投げ捨て、女の子に覆いかぶさる
「逃げてください!あれが爆弾です!!」
刹那、美琴は対応した
―レールガンで爆弾ごと吹き飛ばす!!
しかしその目論見は失敗に終わる
ポケットから出したコインが床に落ちた
―しまっ…
その脇には少年が爆弾にむけて走っていた
そして…



叶が店に着いたときは爆発した瞬間だった
「…間に合わなかったか…」
周りに飾利はいない
そう叶は判断した
しかし…
「天岡さん!!」
「?!初春!!」
息を切らして膝を突いている飾利がそこにいた
「犯人を御坂さんが追ってます!」
「分かった、向かう」
―しかし、どうして…
 いや、今はそれよりも…!
叶は雑念を振り払い、走った
御坂が向かったという裏路地に着くと、そこには粛清された初矢と、美琴がいた
「…御坂…」
「ああ、やっといたわよ」
「…じゃあ、確保だな」
叶は初矢に手錠をかけた
「…僕は…」
「あんた…」
美琴は初矢に話しかけた
「これでも高位能力者になんか思うなら、ちゃんとした手段でかかってきなさい」
その言葉に、初矢はただただ俯くだけだった



―しっかし、どうやったらこんな風になるってんだよ
叶は現場にいた
後輩の証言によると、美琴がこの状況を助けてくれたらしい
―いや、違う
 こんなことは発電系能力をどんな風に使っても無理だ
 鉄骨とかが無い限りは…
 とすると一番に思い浮かぶのは…
そして叶は向かった
思い浮かべた少年の下へ
案の定少しした場所に少年はいた
「オマエのおかげだ、助かった。上条」
「え、ああ」
「しっかし、本当に不思議な右手だな」
「俺もよく分かってないけどな」
「これは、感謝状でも出さないとだが…」
「そんなのいいよ」
「…そうか…」
そして当麻は去っていった
「…ま、ああいう奴もいるか」



その夜
「で、爆弾魔は捕まったと」
「ああ。でも、書庫の登録情報と、爆弾の威力がまるで違うんだよ…」
これは、そのままの意味である
介旅初矢の書庫の登録レベルは異能力者
しかし今回の爆弾の威力は大能力者クラスだった
「…でも犯人はその子なんでしょ?」
「ああ。でもなぁ…」
「悩んでも仕方ないでしょ?もうちょっと粘り強く捜査してみたら?私たちも聞きだせることは聞き出してみるから」
「ああ、頼む」