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ついったログ2(トリコマオンリー)

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ソファでTVをぼーっと見ていたら、小松が何やら唸りだした。
本当こいつ、寝ても起きても悩んでも静かにできねえやつだな。

「どうかしたか?」
「いえ、大したことじゃないんですけど」

小松が抱えていたクッションを離し、空になった二つのカップにコーヒーを注ぐ。
それを、なんとなく二人同時に口に運ぶ。
こういう時、「いいなぁこいつ」と思うのだ。
自然と、ぴたりと欠けたピースが当てはまるように、なんでもないことで「こいつだな」なんて何回も確認してしまう。
それは本当にどうでもいいことなのに、それは案外俺にとって重要なことなのかもしれない。
なんてことを考えていたら、





「トリコさんに『どうせボクのこと嫌いなんでしょう』って、きっと言うことないんだろうなぁって」




盛大にむせて無駄に使った体力と、ばっきばきになっちまったカップと、一体何をどう責めりゃいいんだろうと悩んだ午後だった。














旨いもんじゃなくても腹は膨れるし
  五体満足じゃなくても生きていけるし
      お前がいなくても俺は俺だけど   さ   


「 トリコさん ! 」


 やっぱり、

全身で旨いもん食って喜んでお前の傍で泣いて笑って生きていけるのが、


俺は幸せだと思うんだよ。













強い人。
怖い人。
いのちを奪うことを、知っている人。
誰よりもその重みを受け止めようとする優しい人。

細胞だとか、アニマルがどうとか、聞いても馬鹿な僕の脳はきちんと理解できないけれど



    僕にとっては「トリコさん」です。



何にも代えがたい疑わない言葉。












きらいと言われれば傷つくだろう。
すきと言われれば嬉しいだろう。
トリコさんからの何を望むまでもなく、僕はこの人が大好きだ。
何かを望むことすら難しいくらいに与えることがただ嬉しい。なのに



   「全部、お前のもんだ」  



そう言って空色を僕の肩に乗せて泣いた男に、僕は絶句した。











「すきだといったら、」

どうする、と聞いた俺の声に、小松の顔は一瞬止まった。
少し驚いた顔で、5秒間の思考による沈黙。
猛獣にもびびらない心臓が唸りをあげている、と言ったら、また驚くのだろうか。
俺の思考を遮ってまっすぐに顔をあげ



  「たとえ嫌いでもすきですよ」



と、小さな男は俺の脳天を撃ち抜いた。









きょうを


いまを


いっしょにいきようか。
          ( 泣いて 笑って すべてを きみと 。 )