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ルック・湊(ルク主)

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一同はティントに向かった。

「ほお、それにしてもあれじゃの、真の紋章を持っている率が高いのぉ、ここは。ハルモニアに狙われそうじゃの。」

道中でシエラが面白そうに言った。

「面白くともなんともないけどね?シエラ。むしろ洒落になんない。」

詩遠がニッコリと返す。なんとなく空気が黒いなー、などと思いつつ、湊がルックに首を傾げながら聞いた。

「真の紋章・・・?今そんなに集まってる?僕の片割れ入れても、あとは詩遠さんくらいでしょ?」
「・・・。ビクトールの持つ星辰剣は、「支配」と「休眠」を司る紋章。『太陽の紋章』と一対をなす、『夜の紋章』だよ。真の紋章だ。あのシエラというのも、見た目は少女だが、多分もう相当な年数を生きている。「幻惑」と「狂気」を司る紋章、『月の紋章』の持ち主だ。今はネクロードが持っているから、多分ここにはそれを奪い返しにやってきたんだろう。」
「へえー、そうなんだ!」
「・・・それに・・・」
「ん?」
「・・・いや、いい。また今度で。」
「??それにしてもやっぱりルックって詳しいね!凄い。」

湊はルックが何かを言いかけてやめたのをあえて追及しなかった。ただ、『凄い』とだけニッコリとして言った。
シエラがチラリ、とルックを見る。
・・・多分、あの吸血鬼は気づいているんだろう、とルックは内心思っていた。

洞窟ではネクロードの仕掛けたストーンゴーレムが襲ってきた。なかなか強力な敵であったがこちらもある意味強力な一員であった為割合楽に倒した。

「っていうか、て、てめぇ・・・知ってて俺をけしかけたな!?」
「ふん、嫌な気配がしたからのぅ。ネクロードめ、くだらぬ罠を。ん?なんじゃ、ビクトール。おんしも無事であったろう。」
「くっ・・・くそぉ・・・・」
「さあ、行きましょう、ビクトールさんも。シエラさんに逆らっても無駄だと分かるでしょう。」

憤っているビクトールにカーンが声をかけていた。シエラは涼しげな顔で先を進む。

「わぁ、ほんと皆、濃いキャラだなぁって思うよー。」

湊がニッコリと呟いていた。
そうこうしているうちに、ようやく外に出た。見渡せばティントの街であった。

「じゃあ、行くぞ。」
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ