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ルック・湊(ルク主)

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「何湊に吸血行為なんてしてくれてる訳?万死に値するよね?うん、ほんとキモぃ。・・・我が真なる風の紋章よ大地と精霊の力を集め大地を切り裂く刃となりて我が敵を切り裂け!!!」

ちょ、今なんかとんでもない事サラッと言ったよね?と詩遠が呆れたように笑いながらルックを見る。まぁ隠してるほどじゃあないんだろうけど、ね。
ルックのロッドからは計り知れない威力の風魔法が飛び出した。
その魔法に、一気にネクロードが倒れる。

「うわー・・・」

湊が目を見開いてポカンとつぶやいた。ナナミとビクトールも唖然とルックを見ている。詩遠が言った。

「えー。俺、一回しか小言言えてないじゃん。しかも魔法攻撃に弱いビクトールあたりが速攻やられたら『気合い』で叩き起こしたかったのにー。」
「・・・うるさい。・・・あいつがいないと・・・やはりコントロールが難しいな・・・。」

ルックはそう、意味が分からない事を呟いた後でシエラを見た。

「ほら、さっさと紋章、とりかえしたら?」
「ふ・・・小生意気なガキじゃて。」

シエラは少し笑いながらネクロードに近づいていった。
そうしてシエラはネクロードから月の紋章を取り返し、ビクトールが星辰剣でとどめを刺し、ネクロードはチリとなって消えた。

一同がティント市の入り口まで戻ると、そこにはグスタフやクラウスなどの他に、あのジェスとハウザー達も、兵士らとともにいた。

「湊様、ご無事でしたか。ジェス殿が、ミューズの残兵をまとめてもどられましたので、ゾンビ達を突き崩す事が出来ました。」

クラウスがニッコリ笑ってそう言ったので、湊がジェスを見ると、ジェスがそばまでやってきて湊に聞いた。

「湊・・・。お前はネクロードを倒し、ティントを解放した。なぜだ?お前がそれをする理由はなんだ?」
「・・・。もう。もう逃げたくはないから。」
「そう・・・か。」

ジェスはハウザーに向かって自分の非を述べた後で市長代行を降りると言い、次の代行はフィッチャーがなる事になるから、彼がいる同盟軍にハウザーも入るよう指示した。
するとずっと無口だったハウザーが口を開いた。

「ジェス殿。ともに戦った友として言おう。あなたも、また同盟軍のもとで戦うべきだ。湊殿も、あなたも目指したものは同じだ。つまらぬ理由で袂をわかつべきではない。」

湊も口を開いた。

「一緒に、一緒に戦いましょう、ジェスさん。」
「湊・・・。ひとつだけ聞かせて欲しい。あの時の事を。アナベル様はお前のことを気に入っていた。お前はその気持ちを裏切ってはいないのか?」
「僕は裏切ってなどは、いない。それだけは言える。」
「俺は・・・アナベル様を亡くした怒りをお前にぶつけていただけなんだろうな・・・。湊・・・いや、湊殿。今までの非礼はお詫びする。俺も一緒に戦わせてくれないだろうか。」

そうしてまた、新たに仲間が増えた。湊はティントとの協力も得られ、そして帰り道に山道で出会ったゲオルグにも仲間になってもらっていた。

「ねぇ、何をさっきからニコニコしている訳?」

その後でルックが詩遠に聞いていた。

「ん?ああ。城に戻ったらあの探偵使ってジェスの弱み探そうかなって思って、それが楽しみでね?いくら湊がすぐ人を許すからって、まあそんなとこも可愛いんだけどね、俺は1回くらいはなんかしときたいなぁとかね、思ってさ。」
「・・・あんたに弱み握られたらもう、あいつは終わりだろうね・・・。1回くらいて。1回で済むとか、思えないんだけど。」
「何そんなどん引きしたような顔してるのさ、ルック。反対な訳?」
「ん?いや。好きなだけ調べたらいいと思うよ。」
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ