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ルック・湊(ルク主)

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「テスラ。すぐに動かせる兵はどれだけだ。」
「は、はい。え・・・首都警備隊、国境守備隊を含めると5000程の兵を出せます。」
「では・・・あとは軍を率いる将だが・・・」
「バレリア将軍が、パンヌ・ヤクタ城から報告の為、このグレッグミンスターに来ています。」
「ロッカクの里の副頭領カスミ殿も共和軍訓練の為、このグレッグミンスターにおります。彼女も兵を預けるのに信用に足る人物かと思われます。」

左右に立っていた男性達が言った。ビクトールが、“お、アレンとグレンシールじゃねぇか”とフリックに言っている。

「よし、すぐその2人を呼んでくれ。」

アレンとグレンシールという名前らしい男性が手配しに行く。
しばらくすると女性2人が入ってきた。

「湊殿、紹介いたしましょう。トラン共和国六将軍の一人バレリア殿。腕も確かな猛将だ。」
「バレリアと申します。お初にお目にかかります、湊殿。」
「こちらが忍者の隠れ里、ロッカクの里の副頭領カスミ殿です。」
「はじめまして、カスミと申します。」
「2人とも私が信をおく人物です。湊殿、彼女達のどちらかをお連れ下さい。かならずや役に立ちましょう。」

するとシーナが湊に話しかける。

「へっへっへっへっ、どっちも美人だろ?なぁ、どうするんだ?どっちを連れていくんだ?」
「え、両方がい・・・ブベシッ」

言いかけた湊の口を後ろからルックがふさいだ。

「こんなところで君の良い性格出してくるんじゃないよ。選べって言われてるだろう。」
「迷ってんなら俺の秘密ノート見せてやるぜ?」
「シーナもうるさい、君のろくでもないノートなんて湊に見せるな。」

結局、湊は考えた上で渋々カスミを選んでいた。
後でフリックが理由を聞いた。

「えー?だってカスミさんてロッカクっていう里のえらいさんでしょ?そのロッカクって、なんか絶対行きしなにあった、怪しげな道の先の村じゃないかって思うんだよねー。帰りに絶対よるからね!」

まだ諦めていない様子であった。
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ