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ルック・湊(ルク主)

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「敵に下り、俺に刃を向けるとはブライト王家に唾をはく裏切り者が!!この場でその首をたたき落としてくれるわ!!」
「アガレス様、いや自分の父をその手にかけた貴様が何を言う!!片腹痛いぞ!!小僧!!!」

“あのルカに対して小僧呼ばわり出来るのはキバ将軍だけだよね、かっこいい!!”と湊はナナミにそっと話していた。
昨日はルックとは部隊が全然違うからほぼ姿を見ていない。しかも今日はどうやらまったく姿が見当たらない。しかたない、と思いつつルックに会いたいなぁと思ってしまう自分に、湊は活を入れた。
今は湊らは潜伏しており、キバの部隊だけが前線に位置し、ルカを含めた王国軍をおびきよせていた。
そうして近づいてくると少しずつ後退する。
すこし狭くなった、本拠地近くの場所にくると、シュウが言った。

「よし!!合図を出せ!!湊殿、狙いはルカ・ブライトの首のみです。」

合図が出され、周りを取り囲むように潜んでいた同盟軍が姿を現す。そうして一斉にルカだけを狙いにいく。

「これは・・・同盟軍・・・。ふははははっそれで図ったつもりか!!その程度の軍でこのルカ・ブライトの首、討てるものなら討ってみるが良い!!」

そうして戦っていると、新たな部隊がやってきた。

「お迎えにあがりました、ルカ様・・・」

なにやら黒い甲冑のようなものを着た、金髪の怪しげな男を、湊らは初めて見た。

「遅いぞ!何をしていた!!」
「・・・申し訳ありません、本隊にて、騒ぎが起きておりましたゆえ。」
「ルカ殿に加勢します。」

何やら異国風の衣装を着た少年の部隊も登場した。あれがハルモニア部隊だろうか。その少年がなんとなくルックに似ているような気がするのは気のせいだろうか・・・湊はふと思った。

「君の相手は僕だよ・・・」
その時どこからかルックが登場した。
そうして何やら呪文を唱えたかと思うとものすごい威力の風の魔法がササライの部隊を攻撃した。
あんなすさまじい魔法はどんな戦いでも見た事がない、と湊は思った。現にハルモニア部隊はかなりの打撃を受けている。

「僕の役目は果たしたからね。」
ルックはそう言うと、また消えてしまった。やはりなんとなく様子がおかしいような気がするが、今はそんな事を考えている暇はなかった。
とりあえずルカを囲っていた為どんどん攻撃していく。

「観念するが良いルカ・ブライト。もはや、逃れる事は出来ないぞ。」

シュウが言った直後。

「ふふ・・・ふはははははは・・・・・・・ザコが何匹集まろうとものの数ではないわ!!!!」

そう言って高笑いした後、ルカはすさまじい勢いで戦場を駆け巡った。
あっという間に同盟軍の部隊がどんどんやられていく。

「貴様らごときに、この俺の首がとれるとでも、思ったか?覚えておけ、湊!!貴様らごときでは、このルカ・ブライトに傷一つつけることも叶わぬとな!!!」

そういうとルカは撤退していった。

「くっ、我が策を持ってしてもルカ・ブライトを抑える事ができぬというのかっ!!知が武に後れをとるなどと、考えたくはないが・・・。湊殿、これ以上は危険です。退却します。」
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ