銀魂集(一般)
銀さん、自分でおめでとうなプレゼントを考える(10/10ブログうp分)(銀土)
「どっちだろうなー。んーやっぱ犬・・・いや、猫か・・・?」
「なんだァ万事屋、テメーにしちゃー珍しく純粋な悩みだな。」
「あ?そうか?いやー、マジでどっちが楽しいかなーって思うと悩むわー。」
銀時は真剣になやんでいる様子。
なんだってそんなよく分からねえ事で真剣に悩んでいるんだ・・・?
土方は少し首をかしげる。
「まあ、いい。それより・・・おめー、今日、アレだろ・・・?」
土方は目をそらしながらボソっと言った。
ん?と銀時は土方を見る。
「アレ?・・・?え?ちょ、銀さん、さすがに女の子の日、とかねぇよ?」
「当たり前だろうがアァァッ。ちげーよ。その、ほら・・・」
土方はなぜだか言い淀みつつ、顔を赤らめる。
え、ちょ、なんですか?何そのオレ得な表情?襲って下さいって言ってんの?
銀時は思わずポカン、とそんな土方を見つめた。
「あー、くそっ。その、あれだよっ。・・・その・・・誕生日・・・おめでとう・・・。」
土方は顔を赤らめたまま、最後は聞こえるか聞こえないかといったぐらいにボソリとつぶやく。
マジ可愛いんですけどオォォォ?
「あー。サンキュ・・・。・・・やっぱ犬かな・・・。」
「?さっきからほんと何なんだ?」
「え?いや、俺、今日誕生日じゃん?」
「ああ。」
「で、土方くんに欲しいものがあるのよ。」
「そりゃーお前が喜ぶなら・・・。・・・ちょっと、待て。なんかイヤな予感しかしねェ。」
少し引き始めた土方に、銀時はニヤリ、とイヤな風に笑う。
「猫もさーいいと思うんだけどね?ほら、ツンデレパねぇ感じで。そんなお前を服従させたりとか、もうたまんねェ。でもよー、さっきのお前見て、やっぱ犬かな、て思ったね。」
「あ、俺、今日塾あるんだっt・・・」
銀時は、青くなってクルリと銀時に背を向け、去ろうとする土方の肩をグッと持つ。
「いやいやいや、ナイからね、そんなの、ある訳ないからね。じゃあプレゼント、貰おうかなー。」
「ふっざけんなボケエェェェェ。嫌だ、俺ァ嫌だからなっ。テメーほんといい加減にしろよっ!?」
2人で取っ組み合いが始まる、と同時に声がした。
「・・・あのー・・・とりあえず、せめて僕がいないところでやってくれませんかね?」
ものすごくどん引きした新八が白い目を銀時に向けながらそう言っていた。