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【どうぶつの森】さくら珈琲

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……気づかなくて、ごめんね。

「リリアンもピースも大事なダチだからなぁ! 幸せはお祝いしなくっちゃな!
 ……オレは、それでいいんだ」

 釣り道具片手に、ロボは去っていった。少し足早な歩調だったのは、きっと追いかけて欲しくないからだとわたしは察した。
 誰かの恋の始まりは、誰かの恋の終わりだ。
 そんな言葉が、頭に浮かぶ。
 ロボはきっと、わたしと同じくらいリリアンやピースからの相談を受けていたんだろう。
 そして、優しい彼はその二人が一番幸せになるアドバイスをしていたんだろう。
 自分の感情は、どこか奥深いところに押し込んで。
 わたしはただ、友だちが幸せになってほしかった。けれど、それで誰かの気持ちを踏みにじってしまったんだ。
 わたしは見えない何かに苛まれて、一人立ちすくんでいた。