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「……･そういえば、レベッカ姉さんはどうしてこの村に来たんですかぁ？」
「元カレがしつこかったからまいてきたのよ。ここだけの話、ピースちゃんみたいなコだったわ。
　あのコ、リリアンちゃんに夢中らしいけどきっと振られてもしつこく追うでしょうね」

　それを聞いてあたしは笑ってしまった、そんな人、あたしもごめんだ。あたしは追われるより追う恋のほうが合ってるのかも。


　家に帰るとすぐに、もらったばかりの写真を見せびらかした。

「じゃーーーん！！！」
「すごいじゃん、とまと！」

　さくらさんは遅く帰ってきたことも怒らずに、一緒に喜んでくれた。やっぱり、すごく良い人だよねぇ。村のみんなから人気があるのも、かっこいい彼氏がいるのもわかるな。

「まぁ、あたしだってジンボウがありますからねっ」
「よかったね。ね、ヴィス？」

　さくらさんはヴィスくんの方を見る。ヴィスくんは釣りで大物を釣ったときのような、あのとびきりの笑顔をあたしに見せてくれた。
　あたしは決意した。
　絶対、絶対さくらさんに負けないんだから！

「とまとどうしたの？　そんなに写真うれしい？」
「うふふふ……」

　ぜーったい、あたしも幸せになってやるんだから！