little EILIA(リトルエイリア)エイリア+a
「…で」
私は口を開いた。
目の前には本当にチューリップサイズのチューリップ。
いくら作者が適当で題名もあれだからってなぜイキナリ晴矢が小さいシーンからなんだ。私は晴矢を手に持つ。
「チューリップって呼ぶな! このドでかアイス野郎っ」
生意気さがまったく変わっていない。
「それから、俺のこと手で持つn……」
手で持つなと言いたかったのだろう。予測できたしチューリップを手で長時間持っているのはいやだったからその場におとした。
足元から機械音のような小さい声が聞こえるがスルーする。
そしてそろそろ現れるであろう奴が来た。
「やぁ」
部屋のドアノブに手をかけたヒロトがいつもの気色悪い笑顔で立っていた。
「予想通りだね。涼野くんが小さくなったから次は南雲くんかなと思ったらまさしくその通りだ」
なら来るな。
「それは無理だよ。せっかく小さい南雲くんを見れるとわかっているのにスルーするなんて」
黙れ。こいつを相手にするのはめんどくさい。
「でも、面白いと思わないか? ちょっといろいろやってみようよ」
その言葉に少し反応する。
「するって何を……」
「●ッ●●」
「凍てつくがいい」
足をヒロトにむけ凍てついた氷をくらわせる。それは見事的中しヒロトの顔面へとあたった。
足元で晴矢が何かつぶやいている。
「お前となんかやらねぇからなっ!」
わかっている、そんなこと。
「じゃ、じゃぁ……」
倒れていたヒロトが立ち上がる。
「とりあえず遊園地行こうよ」