無題
わあ、雲雀さん寝てる・・・。
ソファの上で静かに寝息をたてる雲雀さんは
いつもより少しあどけない表情で。
睫毛長いなー、寝てる時までかっこいいなんて反則だよもう・・・。
さらりと前髪がふれて、いつのまにか
近くなった距離にふるりと震えた。
ちかい、でも・・・
すいこまれるように目が離せなくて、
思わず伸ばした手に触れたのは
慌てて飛び退くが頬の熱は収まらず、多分今顔真っ赤なんだろうな。
というか俺ほんとなにやってるんだろう
ふう、と一息つき床に座り込む。
「・・・ねえ、まだなの?」
「え!?」
動揺して転ぶと何やってるのと差し出される手。
あ、ありがとうございますと掴めばぐいとひっぱられ、
あっというまにソファーの上。
正確にはソファーに横たわる雲雀さんの上、だ。
「ひ、雲雀さん!?あれ俺何で、え?」
混乱してると抱きこまれ耳元で吐息まじりに囁かれる。
「ねえ、早くしなよ。」
「いや、す、するって何を」
「さっき綱吉がしようとしてたことだよ。」
「さっき?しようとしてたって・・・ひ、雲雀さんおきて!?」
「戸をあけるまでは寝てたよ。」
「ええ!」
更に真っ赤になりうろたえると
耳を食み、ほら、はやくと囁かれ・・・
涙目で顔をみつめる。
「じ、じゃあ目をつぶってください。」
「うん」
うう・・はずかしい、でも
よし、と気合をいれて
一瞬ふれてすぐにはなれる。
「・・・綱吉。」
「ちゃ、ちゃんとしましたもん!」
若干後ずさりするが逃れるわけもなく。
ぐいぐい引き戻され更に密着。
「ふーん、そんなこと言う子にはお仕置きが必要かな。」
あっというまに反転され気がつけば
目の前には雲雀さんと天井。
さあ、何してもらおうかな。
その後もう絶対に寝てる雲雀にむやみに
近付かないと固く誓う綱吉だった。