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夏日

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「なあラットル、つねりっこしようぜ! 我慢出来なくなって手を離した方が、相手の分までアイスを買ってくるんだ」
「お~、いいねえ~!やろやろ! でも大丈夫? オイラのテクニックに泣いて後悔しても知らないよォ?」
「それはこっちのセリフじゃん?……お、ダイノボット、アンタもどうだい?」
「ほっぺたをこぶとりじいさんみたいにしてあげるよ~、ンヒヒヒ!」
「……まーた、くだらねえことを。勝手にやれ」
「アイス、いらないのかよ?」
「後で欲しいっていっても分けてあげないんだかんね?」
「いらねえよ。だいたい、テメエの食いかけなんか、誰が欲しがるかよ?」
「あんだよォ」
「よおし、じゃあラットル、一対一で、勝負じゃん!」
「オーケーイ!んじゃいくよ、レディー……」
「ゴー!」
 ぎゅうううううううう
「ひっひてててて!」
「もう降参かあ?ラットル」
「だーれが」
「ひたっ!ひたた!ひたっ!」
「ほらほら、早く手を離しちゃったらどうなの~?」
「まだまだじゃーん!」
「ひっ、ひい~っっっっっ!」
「へへっ、何味を買ってきてもらおうかなー…ひたたた」
「しょうがないなあ、こうなったら……! あばばばばば!」(思いっきり変な顔)
「ぶはっ!ぶくくく……ちょっと待てよ、それは卑怯じゃん?!」
「作戦だってーの!~~~っっってててて!」
「そっちがその気ならこっちも手加減しないぜ?……チータス、武田信玄やります!『コンバンワ、タケダシンゲンデス』」
「んひひひひひ!ひてひてひて!そりゃ反則だって!」
「作戦じゃ~ん?」
「!!!」(ラットル、急につねるのを止めて、気を付けの姿勢になる)
「やったあ、勝ったぜ!」
「ほう、よかったな、チータス」
「え?」
 背後から、コンボイとライノックス。
「遊んでいるからには、頼んでいた機械のメンテナンスは当然終わっているんだろうな?」
「あ、いやそれは……暑くてなかなか進まないから、気分転換にアイス買いに行こうってことになって、それで」
「……まったく……(ため息)」
「わかってるって、すぐ残りを片付けちまうよ! なあ、ラットル!」
「ふえぇ? ちょっと、アイスはぁ?」
「(ため息)……仕方が無いな。お前達、そんなにアイスクリームが食べたいのなら、ほら」
財布を取り出すコンボイ。お金をチータスに渡す。
「ラットルと一緒に、これでアイスを買ってくるんだ。全員の分をな」
「えー、オイラも行くの?!この暑い中を?!」
「何言ってんだよ、勝負に勝ったのはオレだぜ?!行くんならラットル、お前が」
「二人で行くんだ!!」
「……ハーイ」
「私には……そうだ、バナナ味はあるだろうか?」
「たぶん、無いじゃん?」
「それは残念だな……。仕方無い、じゃあバニラを」
「ボクは、そうだな、ブルーベリーチーズケーキって気分ダナ」
「オレァ……」
「ちょおっと待ったダーダ恐竜!アンタ、いらないっつってたじゃんよォ?!」
「テメエ等が買ってくるなら、美味しくいただくぜ?……クッキー&クリームだ」
「わー、似合わなーい」
「さあ、急いで行ってこい! 道草食って溶かすんじゃ無いぞ!」
「はいよ! 行こうぜ、ラットル」
「ハイハイ。あーもう、ツイてないなあ……」



「アッヂィ~……なーんでオイラが使いっぱしなきゃいけないんだよ~……」
「まあいいじゃん、コンボイがお金出してくれたんだし」
「よかないよォ! これじゃあ、つねられ損だってーの! あーあ、オイラ、トリプルにしてトッピングもつけちゃおうかなー」
「増量分は自費だぜ? コンボイは人数分の金額しかくれなかったからな」
「んもー、ケチゴリラ!」
カランカラン
(店員「いらっしゃいませー」)
「どーも!……えーと、バニラとブルーベリーチーズケーキ、クッキー&クリーム……んーと、何コレ? 新製品? そっか、じゃ、これにしよう、パイナップルサワー」
「えーっと、ど・れ・に・し・よ・う・か・なーっと、どれもこれも美味しそう~」
「ラットル、まだ決まらないのかよ?」
「ちょーっと待ってよ、今楽しく迷ってるんだからさァ。あ、オネーサン、ドライアイスいっぱい入れといてよネ?」
(困った顔の店員に)「あ、いえ、ひとつでいいです、近いし。おいおい、勝手なこと言うなって?」
「だって、溶けて文句言われたら面白くないでしょー?……よし、オイラは、キャラメルナッツにしよーっと。お願いネ♡」



(器に出したアイスクリームにバーボンを振りかけながら)「ダー……やっぱ暑い時はアイスクリームに限るよなァ? なあ、ラットル?」
「……ソレ、アイスが目当てじゃ無いでしょ……」



  おしまい
作品名:夏日 作家名:スガ