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落葉する季節 - リライト版 ゴーストハント 完結記念小説-

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「おーい、何の騒ぎだぁ?」
二人でワタワタしていると、派手な格好した男が扉を開けて入ってくる。
「ノリオ! いらっしゃい。あのね、麻衣がね」
タカは、扉から入ってきた男にタタタッと駆け寄る。
ちょ、何を言い出すかこの子は。
「こら、タカ! 余計なことは言うんでないっ」
慌ててあたしが止めに入ると、「へいへい」と態度は悪いがそれ以上何も言わず、お茶の用意をしに部屋の奥へ向かう。

「あらあら、にぎやかね」
派手な男、もとい、すたじおみゅーじしゃんのノリオこと滝川法生(高野山の元僧侶で通称ぼーさん)の後ろから、ひょいと顔を出したのは所長代理の森まどかさん。
「森さん、お帰りなさい。ぼーさん、どうしたの?」
普段はない組み合わせに、あたしは素直に質問する。
「俺の仕事先にわざわざ来てくれたからさ、お茶してたの」
「ええ、滝川さんをお茶に誘って、連れて来たの」
ニッコリ、まどかさんは笑って所長室に入って行く。ぼーさんもそれに付いて行く。

えーっと、どういうことだ?

さっきまでのことはすっかり忘れ、何やら意味ありげな二人が気になって、扉が閉まった所長室をジッと見てしまう。
ぼーさんのおっかけのタカはどう思っているのだろう。そう思ってお茶の用意をしているタカを見ると、案外普通だ。

「タカ、大丈夫?」
あたしは自分でもよく分からない声の掛け方をするが、
「何が」
タカは至って冷静。さっさと所長室の扉をノックし、お茶とアイスコーヒーを持って消えた。