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おみおみラブ!うさ耳ラブ!

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「おみおみってさぁ、うさ耳似合うよね」
唐突に放たれた臨也の言葉に、正臣は仰天した。
「お、おみおみってなんすか!?」
「え? 君のこと」正臣、まさおみ、おみおみーと臨也は愉快そうに説明する。
「…なるほど」
正臣は真剣に推理する。
どこかの萌えキャラかと思うような可愛いニックネームをつけられて瞬間思考停止してしまったが、仮にも敬愛する臨也の言葉である。そこには深い意味があるに違いない。その真意は自らの手で汲み取らねばいけないのだ。
「今の発言は正臣、まさおみ、おみおみ、おみみ、うさ耳っていう発想から来たジョークなんですね! 臨也さんまじすごいセンスっすよ日本のチャップリンになれますよ!」
ノンブレスに語られる正臣の解答。正直正解なわけがないというか正解以前に深い意味があるわけないのだったがそれはそれ。わざわざそう深読みする正臣が可愛いので臨也には何の問題もない。
目を輝かせてそう言う正臣に臨也は心底頬をゆるませて、
「うんー」
「わっ臨也さん」
照れる正臣にほお擦りをしかけた。
「君のそういうところが可愛くてしかたないんだよねー」
臨也の発言に正臣が言ったような意図なんてない。愛しさあまって思いついたニックネームを口にしてみただけだし、可愛さあまってうさ耳が似合いそうだと本当に思っただけである。今も正臣の柔らかい頬に存分に癒されて和まされている。
「どうしよう」この可愛い生き物を。
「どうしますか」頬をくっつけながらでも正臣はぐんぐん聞いてくる。この天真爛漫さがたまらない。
「うさ耳のパーカーを探しとくよ」臨也は本気である。しかし正臣は平気で、むしろごく真っ当に嬉しそうで、
「え、それ俺のためっすか感激です!臨也さんが選んでくれたものなら俺何でも来ちゃいます。むしろ着こなしちゃいますよ」
「サイズはMかなぁ」
「たまにSっすね」
「いっそだぼだぼでも可愛いか」
「何でもいいっすよ」
何でもありである。この会話が。
臨也の正臣への猫可愛がりはそこらの年寄りの孫への甘さより遥かに上をいっていて、事実この会話の後臨也はきちんとうさ耳パーカーを探してきた。
キッズサイズの服のいちばん大きいものを買ってきたわけだが細身の正臣の体にはなんとか入り、むしろ少しタイトなデザインの8分丈パーカーくらいに正臣は見事着こなし(両人とも有言実行である)、正臣はこのときもごく嬉しそうに、

「感激です!」

とはしゃいでいた。
「おみおみ可愛い」
臨也も大満足である。

当人たちさえ幸せなら世界はそれで回るのである。