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バレンタインでキッス☆

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「帝人くん、はいこれ!バレンタインチョコ!」
そう言ってバレンタイン限定20個しか売り出さない高級チョコを差し出すと、帝人くんは少し驚いたような表情をして、すぐに呆れたようにため息をついた。
「よくこんなものにお金かけられますね。」
「そりゃあ、苦学生である帝人くんには考えられない出費かもしれないけど、今日は俺にとっては年に一度の帝人くんとの愛を確かめるための大切な日なんだもの!」
というわけでチョコ頂戴、と手を出すと、仕方ないなぁと帝人くんは鞄を探り、僕の手の上にチョコを置く。それはそれは愛のこもった・・・チロル、チョコ。(しかも1個)
「ちょっ、帝人くん!?さすがにこれはひどくない!?帝人くんの俺に対しての愛はチロルチョコ1個分なの!?」
「ちょっとうるさいですよ。もう夜も遅いんですから静かにしてください。」
こんなのひどすぎる、と項垂れる俺に帝人くんはため息をつく。
「ちょっと臨也さん、こっち向いてください。」
ゆっくり帝人くんの方へ顔を向けると、俺の唇に帝人くんがチュッとキスをしてすぐに離れた。唖然として帝人くんを見ると、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいに顔を真っ赤にしていた。
「本当は、もうちょっと気の利いたチョコあげようって思ってたんです。手作りでもいいかなって。でも臨也さんってモテるだろうし、きっとチョコたくさんもらってると思ったから他の人とは違うものあげたくて・・・」
顔を赤くしたまま可愛いことを言う帝人くんに耐えられなくなって俺は帝人くんにぎゅうっと抱きついた。
「あーもう!可愛い可愛い可愛い可愛い!なんで帝人くんてばこんなに可愛いの!?」
「わっ!臨也さ、苦しっ・・・」
離れようとする帝人くんを腕に力を込めることで引き止める。
「帝人くんの愛を疑ってごめんね!俺も帝人くんが大好きだよ!」
帝人くんは少し戸惑う素振りを見せながらも俺の背中に腕を回した。
「・・・僕も、臨也さんのこと、好きです。」
きっと腕の中でも顔を赤くしているであろう帝人くんの額に一つキスして、今度は俺の方から深いキスを帝人くんの唇に落とした。